IT用語辞典

詳細説明：従来のオンプレミス環境と比較して、初期投資の削減、スケーラビリティ、可用性の向上などのメリットがあります。NIST（米国国立標準技術研究所）により5つの特徴と3つのサービスモデル、4つのデプロイメントモデルが定義されています。

5つの特徴：

• オンデマンドセルフサービス
• 幅広いネットワークアクセス
• リソースプーリング
• 迅速な弾力性
• 従量課金制

詳細説明：2006年にサービス開始し、現在世界の30%以上のクラウドマーケットシェアを持ちます。EC2、S3、RDS、Lambdaなど多様なサービスを提供しています。

主要サービス：

• EC2（仮想サーバー）
• S3（オブジェクトストレージ）
• RDS（マネージドデータベース）
• Lambda（サーバーレス）
• VPC（仮想ネットワーク）

詳細説明：Windows Serverとの親和性が高く、ハイブリッドクラウド構成に適しています。AI・機械学習サービスも充実しており、世界第2位のクラウドプロバイダーです。

主要サービス：

• Virtual Machines（仮想サーバー）
• Blob Storage（オブジェクトストレージ）
• SQL Database（マネージドDB）
• Functions（サーバーレス）
• Active Directory（認証サービス）

詳細説明：Googleの検索エンジンやYouTubeと同じインフラを基盤としており、特にデータ分析、機械学習、Kubernetesなどの分野で先進的なサービスを提供しています。

主要サービス：

• Compute Engine（仮想サーバー）
• Cloud Storage（オブジェクトストレージ）
• Cloud SQL（マネージドDB）
• Cloud Functions（サーバーレス）
• BigQuery（データウェアハウス）

詳細説明：仮想マシンよりも軽量で高速な起動が可能なコンテナ技術です。Dockerfileで環境を定義し、Docker Imageとしてビルド、Docker Containerとして実行します。

主要な概念：

• Dockerfile（設定ファイル）
• Docker Image（実行可能パッケージ）
• Docker Container（実行中のインスタンス）
• Docker Hub（イメージレジストリ）

詳細説明：Googleが開発し、Cloud Native Computing Foundation（CNCF）で管理されています。マスターノードとワーカーノードからなるクラスター構成で、宣言的な設定により理想状態を維持します。

主要な機能：

• 自動スケーリング
• ロードバランシング
• 自己修復
• ローリングアップデート
• サービスディスカバリ

詳細説明：完全従量課金制で、実際の実行時間のみ課金されます。スケーリングは自動で行われ、サーバーの運用管理が不要です。FaaS（Function as a Service）とBaaS（Backend as a Service）を含みます。

主要なサービス：

• AWS Lambda
• Azure Functions
• Google Cloud Functions
• Cloudflare Workers

詳細説明：各マイクロサービスは特定のビジネス機能に責任を持ち、API経由で通信します。技術スタックの多様性、チームの自律性、障害の局所化などのメリットがあります。

主要な特徴：

• サービスの独立性
• API駆動の通信
• 分散データ管理
• 障害に対する耐性
• 継続的デリバリー

詳細説明：継続的インテグレーション（CI）、継続的デリバリー（CD）、インフラ as コード、監視とログ分析などの実践を通じて、ソフトウェア配信の速度と品質を向上させます。

主要な実践：

• 継続的インテグレーション（CI）
• 継続的デリバリー（CD）
• Infrastructure as Code
• 監視と可観測性
• 自動化

詳細説明：宣言的または命令的な設定ファイルでインフラを定義し、ツールを使って自動的にプロビジョニングします。設定の差分管理や環境の複製が容易になります。

主要なツール：

• Terraform（HashiCorp）
• AWS CloudFormation
• Azure Resource Manager
• Ansible
• Pulumi

詳細説明：CIでは頻繁なコード統合とテストの自動実行を行い、CDでは本番環境への自動デプロイを実現します。品質の向上、リスクの軽減、開発サイクルの高速化に貢献します。

主要なツール：

• Jenkins
• GitHub Actions
• GitLab CI/CD
• Azure DevOps
• CircleCI

詳細説明：従来のパッケージソフトウェアと異なり、インストール不要でインターネット経由で利用できます。アップデートやメンテナンスはプロバイダーが行うため、ユーザーの管理負担が軽減されます。

代表的なSaaS：

• Google Workspace
• Microsoft 365
• Salesforce
• Zoom
• Slack

詳細説明：開発者はインフラの管理を気にせずアプリケーション開発に集中できます。自動スケーリング、負荷分散、セキュリティ更新などがプラットフォームレベルで提供されます。

代表的なPaaS：

• Google App Engine
• Microsoft Azure App Service
• AWS Elastic Beanstalk
• Heroku
• Vercel

詳細説明：物理ハードウェアを仮想化して提供し、ユーザーは必要なリソースを動的に割り当て・解放できます。従量課金制により、効率的なコスト管理が可能です。

主要なコンポーネント：

• 仮想マシン（VM）
• ブロックストレージ
• オブジェクトストレージ
• 仮想ネットワーク
• ロードバランサー

詳細説明：エッジサーバーでコンテンツをキャッシュし、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信します。特に画像、動画、静的ファイルの配信で効果を発揮します。

主要なCDNサービス：

• Amazon CloudFront
• Azure CDN
• Google Cloud CDN
• Cloudflare
• Fastly

詳細説明：CPU使用率、メモリ使用率、ネットワークトラフィックなどのメトリクスに基づいて、インスタンスの追加・削除を自動実行します。水平スケーリング（スケールアウト）と垂直スケーリング（スケールアップ）があります。

スケーリングの種類：

• 水平スケーリング（インスタンス数増減）
• 垂直スケーリング（インスタンス性能変更）
• 予測スケーリング
• スケジュールスケーリング

詳細説明：機密データはプライベート環境で管理し、スケーラビリティが必要な処理はパブリッククラウドで実行するなど、要件に応じて最適な環境を選択できます。

主要な利点：

• 柔軟なワークロード配置
• データ主権の確保
• コンプライアンス対応
• 段階的クラウド移行

詳細説明：複数のAPIを統一的に管理し、クライアントに対して単一のエンドポイントを提供します。横断的関心事（認証、ログ、監視など）を集約し、個々のサービスから分離できます。

主要な機能：

• リクエストルーティング
• 認証・認可
• レート制限・スロットリング
• リクエスト/レスポンス変換
• 監視・ログ出力

詳細説明：「設定ドリフト」や「スノーフレークサーバー」問題を解決し、デプロイメントの信頼性を向上させます。コンテナ技術やクラウドサービスとの親和性が高い手法です。

主要な利点：

• 設定の一貫性保証
• ロールバックの簡素化
• 予測可能なデプロイメント
• スケーリングの容易さ

詳細説明：従来の監視（Monitoring）を発展させた概念で、既知の問題だけでなく未知の問題も発見できる能力を重視します。分散システムやマイクロサービスの運用に不可欠です。

3つの柱：

• メトリクス（数値データ）
• ログ（イベント記録）
• トレース（分散トレーシング）
• OpenTelemetryなどの標準仕様