Web開発用語集【上級】
Web開発の高度な概念、応用技術、最新トレンドなど、経験豊富なエンジニア向けの重要な用語を学習できます
用語数統計
Web開発について
Web開発は、インターネット上で動作するWebサイトやWebアプリケーションを作成する技術分野です。フロントエンド、バックエンド、インフラストラクチャなど多岐にわたる技術を組み合わせて、ユーザーに価値のあるWebサービスを提供します。このページでは、Web開発に関する重要な用語を難易度別に整理し、体系的に学習できるようにしています。
Web開発応用用語一覧
43個の応用・上級用語を詳細解説付きで紹介
-
WebAssembly
(ウェブアセンブリ) WebAssembly 上級Webブラウザで高性能なアプリケーションを実行するためのバイナリ命令フォーマット。C/C++、Rust等で書かれたコードをWeb上で実行可能。WebAssembly(WASM)は、モダンWebブラウザで実行可能な低レベルアセンブリ風言語です。C、C++、Rust、Go等の言語からコンパイルでき、JavaScriptに近いパフォーマンスを実現します。ゲーム、画像・動画処理、科学計算、CADソフトウェアなどの高性能アプリケーションをWeb上で動作させることができます。
例: Emscripten, WASI, バイナリフォーマット, モジュールシステム -
PWA
(ピーダブリューエー) Progressive Web App 上級Webアプリをネイティブアプリのように動作させる技術。オフライン動作、プッシュ通知、ホーム画面追加などの機能を提供。PWA(Progressive Web App)は、Service Worker、Web App Manifest、HTTPSなどの技術を組み合わせて、WebアプリをネイティブアプリのようなUXで提供する技術です。オフライン対応、バックグラウンド同期、プッシュ通知、インストール可能性などの特徴があり、アプリストアを介さずに配布できます。
例: Service Worker, Web App Manifest, App Shell, オフライン対応 -
GraphQL
(グラフキューエル) GraphQL 上級APIのためのクエリ言語およびランタイム。クライアントが必要なデータを正確に指定でき、Over-fetchingやUnder-fetchingを解決。GraphQLは、Facebookが開発したAPIのためのクエリ言語およびランタイムです。単一のエンドポイントから必要なデータを正確に取得でき、スキーマによる強い型付け、リアルタイムサブスクリプション、イントロスペクション機能を提供します。RESTful APIの課題を解決し、効率的なデータフェッチングを実現します。
例: スキーマ, リゾルバ, サブスクリプション, Apollo GraphQL -
マイクロフロントエンド
(マイクロフロントエンド) Micro Frontends 上級フロントエンドアプリケーションを独立したマイクロアプリケーションに分割するアーキテクチャパターン。チーム独立性と技術選択の自由度を向上。マイクロフロントエンド(Micro Frontends)は、大規模なフロントエンドアプリケーションを小さな独立したチーム管理の下で開発・デプロイ可能な複数のアプリケーションに分割するアーキテクチャパターンです。Module Federation、Single-SPA、Web Componentsなどの技術で実装され、チーム間の独立性と異なるフレームワークの共存を可能にします。
例: Module Federation, Single-SPA, Web Components, 独立デプロイ -
WebRTC
(ウェブアールティーシー) Web Real-Time Communication 上級Webブラウザ間でリアルタイム通信を可能にするオープンスタンダード。ビデオ通話、音声通話、ファイル共有をプラグインなしで実現。WebRTC(Web Real-Time Communication)は、Webブラウザ間でプラグインを使わずにリアルタイム通信を可能にするオープンスタンダードです。P2P接続、NAT越え、暗号化、音声・映像のエンコード/デコードなどの機能を提供し、ビデオ会議、ライブストリーミング、オンラインゲームなどのアプリケーションで活用されます。
例: P2P通信, STUN/TURN, SDP, ICE候補 -
Server-Side Rendering
(サーバーサイドレンダリング) SSR 上級Webページをサーバー側で動的に生成してクライアントに送信する技術。SEO向上と初期表示速度の改善を実現する。Server-Side Rendering(SSR)は、Webページのレンダリングをサーバー側で実行し、完全に描画されたHTMLをクライアントに送信する技術です。従来のクライアントサイドレンダリング(CSR)と比較して、初期表示の高速化、SEO最適化、ソーシャルメディア共有の改善を実現します。Next.js、Nuxt.js、SvelteKitなどのフレームワークで実装されます。
例: Next.js, Nuxt.js, SvelteKit, 初期表示高速化 -
Static Site Generation
(スタティックサイトジェネレーション) SSG 上級ビルド時に静的HTMLファイルを事前生成する技術。高速配信とCDN最適化により、優れたパフォーマンスを実現する。Static Site Generation(SSG)は、ビルド時にすべてのページを静的HTMLファイルとして事前生成し、CDNで高速配信する技術です。動的コンテンツは外部APIで取得し、更新時に再ビルドします。Gatsby、Next.js、Hugo、Jekyll、Eleventyなどのツールで実装され、JAMstackアーキテクチャの中核技術として、高速性、セキュリティ、スケーラビリティを提供します。
例: Gatsby, Hugo, Jekyll, JAMstack, 事前生成 -
Virtual DOM
(バーチャルドム) Virtual DOM 上級実際のDOMのメモリ内表現。変更を効率的に計算・適用し、レンダリングパフォーマンスを大幅に向上させる技術。Virtual DOM(仮想DOM)は、実際のDOM要素のJavaScriptオブジェクト表現で、React、Vue.jsなどのフレームワークで採用されています。状態変更時に新旧の仮想DOMを比較(Diffing)し、最小限の変更のみを実際のDOMに適用(Reconciliation)することで、頻繁な再描画による性能低下を防ぎ、ユーザーインターフェースの応答性を向上させます。
例: React, Vue.js, Diffing, Reconciliation -
Web Components
(ウェブコンポーネンツ) Web Components 上級カスタム要素、Shadow DOM、HTMLテンプレートを組み合わせた再利用可能なUIコンポーネント標準。フレームワーク非依存で動作する。Web Componentsは、カスタム要素(Custom Elements)、Shadow DOM、HTMLテンプレート、ES Modulesの4つの標準技術を組み合わせて、再利用可能なカプセル化されたUIコンポーネントを作成する仕組みです。フレームワークに依存せず、どのライブラリやプラットフォームでも使用できる真のコンポーネント化を実現し、長期的な互換性と保守性を提供します。
例: Custom Elements, Shadow DOM, HTML Templates, Lit, Stencil -
JAMstack
(ジャムスタック) JAMstack 上級JavaScript、API、Markupを基盤とするモダンWebアーキテクチャ。静的サイト生成とマイクロサービスを組み合わせ、高性能・高セキュリティを実現。JAMstack(JavaScript、API、Markup)は、事前ビルドされた静的サイトとサーバーレス関数、外部APIを組み合わせたモダンWebアーキテクチャです。従来のサーバーサイド処理をクライアントサイドとマイクロサービスに分離し、CDN配信による高速性、攻撃対象面の縮小によるセキュリティ向上、自動スケーリングによる可用性を実現します。
例: Netlify, Vercel, Gatsby, Strapi, Headless CMS -
Code Splitting
(コードスプリッティング) Code Splitting 上級アプリケーションのJavaScriptコードを複数のバンドルに分割し、必要に応じて動的に読み込む技術。初期読み込み速度を大幅に改善する。Code Splitting(コード分割)は、大きなJavaScriptバンドルを論理的な単位(ルート、コンポーネント、機能)で複数の小さなチャンクに分割し、必要なタイミングで動的にロードする技術です。初期バンドルサイズの削減、Time to Interactive(TTI)の改善、キャッシュ効率の向上を実現し、特に大規模なSPAにおいて重要な最適化手法です。
例: Dynamic Import, React.lazy, Route-based splitting, Webpack -
Tree Shaking
(ツリーシェイキング) Tree Shaking 上級未使用のコードを静的解析で検出・除去するバンドル最適化技術。最終的なバンドルサイズを削減し、読み込み速度を向上させる。Tree Shaking(ツリーシェイキング)は、ES Modulesの静的な依存関係分析を利用して、実際に使用されていないコード(デッドコード)をバンドルから除去する最適化技術です。Webpack、Rollup、Viteなどのバンドラーで実装され、ライブラリの未使用関数やモジュール全体を削除することで、バンドルサイズの大幅削減とアプリケーションパフォーマンスの向上を実現します。
例: Webpack, Rollup, ES Modules, デッドコード除去 -
Web Vitals
(ウェブバイタルズ) Web Vitals 上級Googleが定義したWebサイトのユーザー体験を測定する重要指標。LCP、FID、CLSを含むCore Web Vitalsが検索ランキングに影響。Web Vitalsは、Googleが定義したWebページのユーザー体験を定量化する一連の指標です。Core Web Vitalsとして、LCP(Largest Contentful Paint:読み込み性能)、FID(First Input Delay:応答性)、CLS(Cumulative Layout Shift:視覚的安定性)が重要視され、SEOランキング要因として影響します。Lighthouseやページスピードインサイトで測定可能です。
例: LCP, FID, CLS, Core Web Vitals, Lighthouse -
Content Security Policy
(コンテンツセキュリティポリシー) CSP 上級Webページが読み込み可能なリソースを制御するセキュリティ機構。XSS攻撃やコードインジェクション攻撃から保護する。Content Security Policy(CSP)は、Webページが読み込み・実行可能なリソース(スクリプト、スタイル、画像、フォントなど)をHTTPヘッダーまたはmetaタグで制御するセキュリティ機構です。信頼できるソースからのみリソースを読み込み、インラインスクリプト・スタイルの制限、eval()の無効化などにより、XSS攻撃、コードインジェクション、データ窃取を防止します。
例: script-src, style-src, nonce, strict-dynamic -
CORS
(コース) Cross-Origin Resource Sharing 上級異なるオリジン間でのリソース共有を制御するセキュリティ機構。同一オリジンポリシーを安全に緩和し、クロスドメイン通信を可能にする。CORS(Cross-Origin Resource Sharing)は、Webページが異なるオリジン(ドメイン、プロトコル、ポート)のリソースにアクセスする際の制御機構です。同一オリジンポリシーによる制限を安全に緩和し、プリフライトリクエスト、適切なヘッダー設定(Access-Control-Allow-Origin等)により、APIアクセス、フォント読み込み、画像取得などのクロスオリジン通信を許可します。
例: プリフライトリクエスト, Access-Control-Allow-Origin, オリジン制御 -
JSON Web Token
(ジェイソンウェブトークン) JWT 上級認証・認可情報を安全に転送するためのコンパクトなトークン標準。自己完結型でデジタル署名により改ざんを検出できる。JSON Web Token(JWT)は、認証・認可情報をJSONオブジェクトとして安全に転送するためのオープン標準(RFC 7519)です。Header、Payload、Signatureの3部分からなり、Base64URLエンコードとデジタル署名により改ざんを防ぎます。ステートレス認証、マイクロサービス間通信、SPA認証などで広く使用され、セッション管理の代替手段として重要です。
例: Bearer Token, アクセストークン, リフレッシュトークン, OAuth 2.0 -
WebSockets
(ウェブソケッツ) WebSockets 上級Webブラウザとサーバー間で双方向のリアルタイム通信を実現するプロトコル。チャット、ライブアップデート、オンラインゲームで活用。WebSocketsは、WebブラウザとWebサーバー間で全二重通信を可能にするプロトコルです。HTTPと異なり、一度接続を確立すると双方向でリアルタイムデータ交換が可能になります。チャットアプリケーション、ライブダッシュボード、オンラインゲーム、協調編集ツール、株価配信システムなどで使用され、低レイテンシな即座のデータ更新を実現します。
例: Socket.IO, WebSocket API, リアルタイム通信, イベント駆動 -
IndexedDB
(インデックスディービー) IndexedDB 上級Webブラウザ内で大量の構造化データを永続的に保存できるクライアントサイドデータベース。オフライン対応アプリで重要な役割を果たす。IndexedDBは、Webブラウザが提供するクライアントサイドの低レベル非同期データベースAPIです。LocalStorageより大容量(数GB)でオブジェクト指向データベース機能を持ち、インデックス作成、トランザクション処理、バージョン管理が可能です。PWA、オフラインアプリ、キャッシュ管理、大量データの一時保存などで活用され、複雑なWebアプリケーションの基盤となります。
例: オブジェクトストア, トランザクション, インデックス, PWAキャッシュ -
Critical Rendering Path
(クリティカルレンダリングパス) Critical Rendering Path 上級ブラウザがHTMLを受信してから画面に描画するまでの処理パス。最適化により初期表示速度を大幅に改善できる。Critical Rendering Path(クリティカルレンダリングパス)は、ブラウザがHTMLドキュメントを受信してから最初のピクセルを画面に描画するまでの処理手順です。DOM構築、CSSOM構築、レンダーツリー作成、レイアウト、ペイントの5段階からなり、このパスの最適化(CSS/JSの最小化、クリティカルCSS抽出、非同期読み込み等)により、First Contentful Paint(FCP)を大幅に改善できます。
例: DOM, CSSOM, レンダーツリー, First Contentful Paint -
CSS-in-JS
(シーエスエスインジェイエス) CSS-in-JS 上級JavaScriptコード内でCSSスタイルを定義・管理する手法。コンポーネントベース開発でのスタイリングを効率化し、動的スタイル適用を可能にする。CSS-in-JSは、JavaScriptコード内でCSSスタイルを記述・管理する手法で、コンポーネントベース開発において重要な技術です。styled-components、emotion、JSS、stitchesなどのライブラリを使用し、動的スタイリング、テーマ管理、自動ベンダープレフィックス、未使用スタイルの除去、TypeScript連携などの利点を提供し、保守性と開発効率を向上させます。
例: styled-components, emotion, JSS, 動的スタイリング -
Hot Module Replacement
(ホットモジュールリプレースメント) HMR 上級アプリケーションの実行状態を保持したままモジュールを動的に更新する開発技術。ページリロードなしでコード変更を即座に反映。Hot Module Replacement(HMR)は、開発中にアプリケーションの実行状態(フォーム入力値、スクロール位置、コンポーネント状態など)を保持したまま、変更されたモジュールのみを動的に更新する開発技術です。Webpack、Vite、Parcelなどのバンドラーで実装され、フルページリロードの待機時間を排除し、開発者の生産性を大幅に向上させます。
例: Webpack HMR, Vite HMR, React Fast Refresh, 状態保持 -
Lazy Loading
(レイジーローディング) Lazy Loading 上級リソースを必要になるタイミングで動的に読み込む最適化技術。初期読み込み時間の短縮と帯域幅の節約を実現する。Lazy Loading(遅延読み込み)は、画像、動画、コンポーネント、JavaScriptモジュールなどのリソースを、ユーザーが実際に必要とするタイミング(スクロールでの表示領域到達、ユーザーアクション等)で動的に読み込む最適化技術です。Intersection Observer API、loading="lazy"属性、React.lazy()などを使用し、初期ページ読み込み速度の向上とデータ使用量の削減を実現します。
例: Intersection Observer, loading="lazy", React.lazy(), 画像遅延読み込み -
Service Worker
(サービスワーカー) Service Worker 上級Webアプリとブラウザの間で動作するプロキシスクリプト。オフライン機能、プッシュ通知、バックグラウンド同期を提供する。Service Workerは、WebページとブラウザAPIの間に位置するプロキシスクリプトで、ネットワークリクエストのインターセプト、キャッシュ管理、オフライン機能、バックグラウンド同期、プッシュ通知などの機能を提供します。PWAの中核技術として、ネイティブアプリに近い体験をWebアプリで実現し、ネットワーク障害やサーバーダウンに対する耐性を向上させます。
例: キャッシュ戦略, オフライン対応, プッシュ通知, バックグラウンド同期 -
Webpack
(ウェブパック) Webpack 上級モダンJavaScriptアプリケーションのための静的モジュールバンドラー。依存関係を解析してファイルを統合し、最適化されたバンドルを生成する。Webpackは、モダンJavaScriptアプリケーションのための静的モジュールバンドラーです。JavaScript、CSS、画像、フォントなどのすべてのアセットをモジュールとして扱い、依存関係グラフを構築して最適化されたバンドルを生成します。ローダー、プラグイン、コード分割、Hot Module Replacement、Tree Shakingなどの機能により、効率的なビルドプロセスと開発体験を提供します。
例: ローダー, プラグイン, バンドル最適化, 依存関係解析 -
Vite
(ヴィート) Vite 上級ESモジュールとesbuildを活用した高速ビルドツール。開発時の即座のホットリロードと本番ビルドの最適化を両立する。Viteは、ESモジュールを活用した次世代フロントエンドビルドツールです。開発時はバンドルを行わずにブラウザのESモジュール機能を直接利用し、esbuildによる高速変換で瞬時のHMRを実現します。本番ビルドではRollupによる最適化を行い、Vue.js、React、Svelte、Vanilla JSなど多様なフレームワークをサポートし、従来のWebpackより大幅に高速な開発体験を提供します。
例: ESビルド, HMR, Rollup, 高速開発サーバー -
Microservices
(マイクロサービス) Microservices 上級大規模アプリケーションを小さな独立したサービスに分割するアーキテクチャパターン。各サービスが独立してデプロイ・スケール可能。マイクロサービスアーキテクチャは、単一の大規模アプリケーション(モノリス)を複数の小さな独立したサービスに分割する設計手法です。各サービスは特定のビジネス機能を担当し、独自のデータベースを持ち、API経由で他のサービスと通信します。独立したデプロイ、技術スタックの多様化、障害の局所化、水平スケーリング、開発チームの自律性向上などの利点がある一方、分散システムの複雑性、ネットワーク通信のオーバーヘッド、データ整合性の課題もあります。
例: API Gateway, Service Mesh, Docker, Kubernetes -
Serverless
(サーバーレス) Serverless 上級サーバー管理をクラウドプロバイダーに委託し、関数単位でコードを実行するアーキテクチャ。AWS Lambda、Vercel Functions等が代表的。サーバーレスアーキテクチャは、サーバーのプロビジョニング、管理、スケーリングをクラウドプロバイダーが自動で行い、開発者がビジネスロジックに集中できる実行モデルです。Function as a Service(FaaS)とBackend as a Service(BaaS)から構成され、イベント駆動での自動実行、使用量ベースの従量課金、ゼロダウンタイムスケーリングが特徴です。AWS Lambda、Azure Functions、Google Cloud Functions、Vercel、Netlify Functions等のサービスで実現できます。
例: AWS Lambda, Vercel Functions, イベント駆動, FaaS -
Headless CMS
(ヘッドレス シーエムエス) Headless CMS 上級フロントエンドとバックエンドが分離されたCMS。API経由でコンテンツを配信し、多チャネル対応や柔軟なフロントエンド開発を可能にする。ヘッドレスCMSは、従来のCMSからプレゼンテーション層(Head)を切り離し、コンテンツ管理をAPI経由で提供するアーキテクチャです。REST APIやGraphQLでコンテンツを取得し、React、Vue.js等の任意のフロントエンド技術で表示できます。マルチチャネル配信、開発者フレンドリー、高いパフォーマンス、柔軟性が特徴で、Strapi、Contentful、Sanity、Gatsby、Next.js等と組み合わせて使用されます。
例: Strapi, Contentful, Sanity, API駆動 -
Core Web Vitals
(コア ウェブ バイタルズ) Core Web Vitals 上級Googleが定義したWebページの重要なユーザー体験指標。LCP、FID、CLSの3つの指標で構成され、SEOランキング要因として使用される。Core Web Vitalsは、GoogleがWebページのユーザー体験を定量的に測定するために定義した重要指標群です。LCP(Largest Contentful Paint:2.5秒以内)は読み込み性能、FID(First Input Delay:100ms以内)はインタラクティブ性、CLS(Cumulative Layout Shift:0.1以下)は視覚的安定性を測定します。これらの指標は検索ランキング要因として使用され、WebサイトのSEOとユーザー体験向上に直結します。
例: LCP, FID, CLS, ページエクスペリエンス -
Performance Budget
(パフォーマンス バジェット) Performance Budget 上級Webサイトのパフォーマンス目標を事前に設定し、開発プロセス全体で品質を管理する手法。バンドルサイズや読み込み時間の上限を設定。パフォーマンスバジェットは、Webサイトのパフォーマンス目標を数値で設定し、開発チーム全体で共有・管理する手法です。JavaScriptバンドルサイズ、CSSファイルサイズ、画像総容量、First Contentful Paint、Time to Interactive等の具体的な閾値を設定し、CI/CDパイプラインで自動チェックします。予算超過時の警告・ブロック機能により、パフォーマンス劣化を防ぎ、継続的な最適化を実現します。
例: バンドルサイズ制限, Lighthouse CI, webpack-bundle-analyzer -
Critical Rendering Path
(クリティカル レンダリング パス) Critical Rendering Path 上級ブラウザがHTMLを受信してから最初のピクセルを画面に描画するまでの処理フロー。最適化により初期表示速度を大幅に改善可能。クリティカルレンダリングパスは、ブラウザがHTMLドキュメントを受信してから最初のピクセルを画面に描画するまでの処理手順です。DOM構築、CSSOM構築、レンダーツリー作成、レイアウト、ペイントの5段階から構成され、このパスの最適化(CSS/JSの最小化、クリティカルCSS抽出、非同期読み込み、プリロード等)により、First Contentful Paint(FCP)とユーザー体験を大幅に改善できます。
例: DOM, CSSOM, レンダーツリー, クリティカルCSS -
OAuth 2.0
(オーオース ツーポイントゼロ) OAuth 2.0 上級認可フレームワークの業界標準。第三者アプリケーションがユーザーのリソースに安全にアクセスできるよう、パスワード共有なしでアクセス許可を管理。OAuth 2.0は、第三者アプリケーションがユーザーの代理でリソースにアクセスする際の認可フレームワーク標準です。パスワードを共有せずにアクセス許可を管理し、認可サーバー、リソースサーバー、クライアント、リソースオーナーの4つの役割で構成されます。Google、Facebook、Twitter等のソーシャルログイン、APIアクセス制御、シングルサインオン(SSO)で広く使用され、アクセストークンによる安全なリソースアクセスを実現します。
例: アクセストークン, 認可コード, ソーシャルログイン, スコープ -
HTTPS/TLS
(エイチティーティーピーエス/ティーエルエス) HTTPS/TLS 上級HTTP over TLS。SSL/TLS暗号化によりHTTP通信を保護するプロトコル。データの機密性、完全性、認証を提供し、現代のWeb標準。HTTPS(HTTP Secure)は、TLS(Transport Layer Security)暗号化を使用してHTTP通信を保護するプロトコルです。SSL証明書による認証、公開鍵暗号化によるデータ暗号化、メッセージ認証コード(MAC)によるデータ完全性保護を提供します。ブラウザでの鍵マーク表示、SEOランキング要因、PWA要件、セキュリティヘッダー、HTTP/2対応など、現代のWebサイトでは必須の技術となっています。
例: SSL証明書, 公開鍵暗号, Let's Encrypt, HTTP/2 -
Security Headers
(セキュリティ ヘッダー) Security Headers 上級Webアプリケーションのセキュリティを向上させるHTTPレスポンスヘッダー群。XSS、CSRF、クリックジャッキング等の攻撃から保護。セキュリティヘッダーは、Webアプリケーションの脆弱性攻撃を防ぐためのHTTPレスポンスヘッダー集合です。Content-Security-Policy(XSS防止)、X-Frame-Options(クリックジャッキング防止)、Strict-Transport-Security(HTTPS強制)、X-Content-Type-Options(MIME Sniffing防止)、Referrer-Policy(リファラー制御)などがあります。これらのヘッダーを適切に設定することで、多層防御によるWebセキュリティを大幅に強化できます。
例: CSP, HSTS, X-Frame-Options, CORS -
Progressive Web Apps
(プログレッシブ ウェブ アプリ) PWA 上級Web技術でネイティブアプリのような体験を提供するアプリケーション。Service Worker、Web App Manifest、HTTPS等の技術で実現。プログレッシブWebアプリ(PWA)は、モダンWeb技術を使用してネイティブアプリケーションに匹敵するユーザー体験を提供するWebアプリケーションです。Service Worker によるオフライン対応、Web App Manifest によるインストール可能性、プッシュ通知、バックグラウンド同期、レスポンシブデザイン、HTTPS必須などの特徴により、アプリストアを介さずに高品質なアプリ体験を実現します。
例: Service Worker, Web App Manifest, オフライン対応, インストール可能 -
Docker
(ドッカー) Docker 上級コンテナ技術によるアプリケーション実行環境の仮想化プラットフォーム。環境の一貫性、可搬性、スケーラビリティを実現する。Dockerは、コンテナ技術を使用してアプリケーションとその依存関係を軽量で可搬性の高いパッケージ(コンテナ)として実行するプラットフォームです。Dockerfile による設定記述、レイヤードファイルシステム、レジストリによるイメージ共有、Docker Compose による複数コンテナ管理により、開発・テスト・本番環境での一貫性を保ち、デプロイとスケーリングを効率化します。
例: Dockerfile, コンテナ, Docker Compose, レジストリ -
Kubernetes
(クーベルネティス) Kubernetes 上級コンテナオーケストレーションプラットフォーム。大規模なコンテナ化アプリケーションの自動デプロイ、スケーリング、管理を行う。Kubernetes(K8s)は、Googleが開発したコンテナオーケストレーションプラットフォームで、大規模なコンテナ化アプリケーションの管理を自動化します。Pod、Service、Deployment、ConfigMap、Secret等のリソース抽象化、自動スケーリング、ローリングアップデート、セルフヒーリング、負荷分散、サービスディスカバリなどの機能により、高可用性でスケーラブルなマイクロサービス運用を実現します。
例: Pod, Service, Deployment, kubectl -
CI/CD Pipeline
(シーアイ/シーディー パイプライン) CI/CD Pipeline 上級継続的インテグレーションと継続的デプロイメントを自動化する開発パイプライン。コード変更から本番リリースまでを自動化。CI/CDパイプラインは、継続的インテグレーション(CI)と継続的デプロイメント(CD)を組み合わせた自動化された開発・デプロイフローです。コードコミット、自動テスト実行、ビルド、ステージング環境デプロイ、本番環境デプロイを段階的に自動実行し、品質保証とリリース速度を両立します。GitHub Actions、GitLab CI、Jenkins、CircleCI等のツールで実装され、DevOps文化の中核となります。
例: GitHub Actions, 自動テスト, 自動デプロイ, DevOps -
A/B Testing
(エービー テスティング) A/B Testing 上級Webサイトやアプリの2つのバージョンを同時にテストし、統計的に優れた方を特定する実験手法。コンバージョン率最適化に使用。A/Bテストは、Webサイトやアプリケーションの異なるバージョン(A版とB版)を実際のユーザーに同時に提示し、統計的手法でより良いパフォーマンスを示すバージョンを特定する実験手法です。ランダムにユーザーを2グループに分け、コンバージョン率、クリック率、滞在時間等の指標を比較分析します。Google Optimize、Optimizely、VWO等のツールで実施し、データドリブンな意思決定を支援します。
例: 統計的有意性, コンバージョン率, Google Optimize, 仮説検証 -
Conversion Tracking
(コンバージョン トラッキング) Conversion Tracking 上級Webサイトでのユーザーの目標達成行動を計測・分析すること。購入、登録、問い合わせ等のビジネス成果を数値化。コンバージョントラッキングは、Webサイトやアプリでユーザーが目標アクション(商品購入、会員登録、資料請求、問い合わせ等)を完了した際にそれを計測・記録する仕組みです。Google Analytics、Facebook Pixel、アトリビューション分析、マルチタッチポイント追跡により、マーケティング施策の効果測定、ROI算出、ユーザージャーニー分析を行い、ビジネス成果の最大化を図ります。
例: Google Analytics, Facebook Pixel, ROI測定, アトリビューション -
WebAssembly
(ウェブアセンブリー) WebAssembly 上級Webブラウザで高性能なアプリケーションを実行するためのバイナリ命令フォーマット。C/C++、Rust等のコードをWeb上で実行可能。WebAssembly(WASM)は、モダンWebブラウザで実行可能な低レベルアセンブリ風言語で、C、C++、Rust、Go等の言語からコンパイルでき、JavaScriptに近いパフォーマンスを実現します。バイナリフォーマット、スタックベース仮想マシン、サンドボックスセキュリティにより、ゲーム、画像・動画処理、科学計算、CADソフトウェア等の高性能アプリケーションをWeb上で安全に動作させることができます。
例: Emscripten, Rust, WASI, バイナリフォーマット -
Web3
(ウェブスリー) Web3 上級ブロックチェーン技術による分散型Webの概念。中央集権的サーバーに依存せず、暗号化とスマートコントラクトで動作するWebアプリケーション。Web3は、ブロックチェーン技術を基盤とした分散型Webの次世代インターネット概念です。中央集権的なサーバーやプラットフォームに依存せず、暗号化、スマートコントラクト、トークンエコノミー、IPFS等の技術により、ユーザーがデータとデジタル資産を完全に所有・制御できる分散型アプリケーション(DApps)を実現します。Ethereum、Solana、Polygon等のブロックチェーンプラットフォームで構築されます。
例: DApps, スマートコントラクト, NFT, 暗号資産 -
Decentralized Web
(ディセントラライズド ウェブ) Decentralized Web 上級中央集権的サーバーに依存しない分散型インターネット。P2P技術、IPFS、ブロックチェーンによりデータの所有権と制御権をユーザーに分散。分散型Web(Decentralized Web)は、従来の中央集権的なサーバー・クライアントモデルから脱却し、P2P(ピアツーピア)技術、IPFS(InterPlanetary File System)、ブロックチェーン、暗号化等の技術により、データの所有権、プライバシー、検閲耐性をユーザーに還元するインターネットアーキテクチャです。Solid、Mastodon、IPFS、DAT等のプロトコル・プラットフォームで実現され、インターネットの再分散化を目指します。
例: IPFS, P2P, 検閲耐性, データ主権