AES~パッチ|セキュリティ用語-基礎1

DDoS攻撃やハッシュ関数など基本セキュリティ用語の詳細説明-1

このページに含まれる単語は以下の通り。
AES,DDoS攻撃,DoS攻撃,SSL/TLS,アクセスログ,アクセス制御,アンチウイルスソフト,ウイルス,コンピュータウイルス,サイバー攻撃,スパムメール,セキュリティインシデント,セキュリティホール,セキュリティポリシー,セキュリティ教育,デジタル証明書,パスワード,バックアップ,ハッシュ関数,パッチ
これらの用語について20語ずつ分かりやすい詳しい説明を掲載しています。

AES
現在広く使われる暗号化規格
Advanced Encryption Standardの略で、暗号化アルゴリズムの一つです。セキュリティが高く、データの暗号化と復号に使用され、政府機関や企業でも標準採用されています。AESは、高速かつ強力な暗号化を提供し、機密データの保護に最適です。
DDoS攻撃
多数のコンピュータからDoS攻撃を行うこと
分散型サービス拒否攻撃(Distributed Denial of Service Attack)で、多数のデバイスから一斉にサーバにアクセスして機能停止を狙う攻撃手法です。サーバが過負荷になり、通常のアクセスができなくなります。対策にはファイアウォールや負荷分散が用いられます。
DoS攻撃
大量のデータを送りつけてサービス停止に追い込む攻撃
サービス拒否攻撃(Denial of Service Attack)で、1つのデバイスから大量のリクエストを送り、ターゲットサーバを停止させる手法です。DDoSと異なり、1つの発信元から攻撃が行われます。サーバ停止やサービスの停止を狙うため、企業のネットワークにとって脅威となります。
SSL/TLS
ウェブ通信の暗号化プロトコル
ウェブサイトとユーザー間の通信を暗号化するプロトコルで、データの盗聴や改ざんを防ぎます。SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)は、安全なインターネット通信の基盤であり、銀行やショッピングサイトなどの機密データを保護します。SSL/TLSは、HTTPS接続で使用されます。
アクセスログ
システムへのアクセス履歴を記録したもの
ユーザーがシステムにアクセスした履歴を記録するデータで、どのデバイスから、いつ、どの操作が行われたかを記録します。アクセスログは、セキュリティやシステムの監視に役立ち、不正アクセスやトラブルシューティングにも利用されます。特に企業での情報漏洩対策に欠かせない要素です。
アクセス制御
ユーザーのアクセス権限を管理すること
ユーザーやデバイスがシステム内のリソースにアクセスする際の権限を制限するプロセスです。認証と認可により、正当な権限を持つユーザーのみがアクセスできるよう管理されます。アクセス制御はセキュリティの基本であり、企業の情報資産を保護する重要な手段です。
アンチウイルスソフト
ウイルスを検出・除去するソフトウェア
コンピュータに感染するウイルスやマルウェアを検出・除去するためのソフトウェアで、リアルタイムでシステムを監視します。スキャン機能により感染リスクを低減し、データの安全を守ります。特に企業や個人のパソコンでセキュリティ対策として広く使用されており、定期的なアップデートが推奨されます。
ウイルス
コンピュータに悪影響を及ぼすプログラム
コンピュータに害を与えるプログラムで、ファイルを破損させたり、情報を盗んだりします。自己複製する特性があり、感染が広がりやすいため、アンチウイルスソフトによる対策が必要です。ウイルスはネットワークを介して広がることも多く、適切な対策を講じることが重要です。
コンピュータウイルス
自己増殖する悪意のあるプログラム
コンピュータに感染し、ファイル破壊やデータ盗難、システム停止などの被害をもたらす有害なプログラムです。自己複製や他のファイルに潜む特性を持ち、電子メールやWebサイトを介して感染することが多いです。アンチウイルスソフトでの防御や、怪しいリンクを開かないことが予防策となります。
サイバー攻撃
ネットワークやシステムを標的とした攻撃
インターネットを介してコンピュータシステムやネットワークに侵入し、データ盗難やサービス停止を目的とする攻撃行為です。攻撃手法には、DDoS攻撃、フィッシング、不正アクセスなどがあり、対策には防火壁や暗号化が必要です。企業や政府機関への脅威となるため、サイバーセキュリティ対策が欠かせません。
スパムメール
大量に送信される迷惑メール
大量に送信される不要なメールで、広告や詐欺、ウイルス感染のリスクを伴うことがあります。スパムメールはフィルタリングソフトで対策が可能で、受信箱を守るために有効です。特に詐欺やマルウェアの被害を防ぐため、注意が必要です。
セキュリティインシデント
セキュリティに関する事故や出来事
システムの不正アクセスやデータ漏洩、ウイルス感染など、セキュリティが脅かされる出来事を指します。迅速な対応と原因分析が必要で、事前にインシデント対応計画を策定することが推奨されます。インシデント対応により被害を最小限に抑え、システムの安全を回復します。
セキュリティホール
システムやソフトウェアの脆弱性
ソフトウェアやシステムに存在する脆弱性で、攻撃者に悪用されると不正アクセスやデータ漏洩の原因になります。定期的なアップデートやパッチの適用が重要で、セキュリティホールの放置は重大なリスクです。特に企業の情報システムでは、脆弱性管理が欠かせません。
セキュリティポリシー
組織の情報セキュリティに関する方針や規則
企業や組織が定めるセキュリティ対策の方針やルールで、情報の機密性や安全性を確保するために策定されます。従業員が守るべき行動基準や手順が明記され、情報漏洩防止やシステム保護に役立ちます。セキュリティポリシーの遵守は、組織全体の安全確保に不可欠です。
セキュリティ教育
従業員に対するセキュリティに関する教育
従業員やユーザーに対し、情報セキュリティに関する知識や対策を教えるための教育活動です。フィッシング詐欺の防止やパスワード管理の重要性など、日常の業務で必要なセキュリティ知識が含まれます。セキュリティ教育により、組織全体の安全意識が向上し、内部からのリスク低減が期待されます。
デジタル証明書
公開鍵の正当性を証明する電子文書
オンラインでの認証やデータの暗号化に利用される電子的な証明書で、発行者の身元を保証します。HTTPS接続やSSL/TLS通信で使用され、ユーザーのプライバシーとデータの完全性を保護します。信頼できる認証局が発行するデジタル証明書により、安全な通信が可能になります。
パスワード
認証のために使用される秘密の文字列
システムやデバイスにアクセスする際の認証手段で、ユーザーが設定した文字列です。適切なパスワードは複雑で長く、他人に推測されにくいものが理想です。パスワードは定期的に変更し、多要素認証と組み合わせることで、セキュリティが強化されます。
バックアップ
データを複製して保存すること
データのコピーを別の場所に保存することで、データの消失や破損に備える対策です。バックアップは定期的に行うことで、万一のトラブル時にデータを復旧できるようになります。企業ではバックアップポリシーを設け、災害やサイバー攻撃から情報資産を守る手段として重要です。
ハッシュ関数
任意の長さのデータを不可逆な固定長の値に変換する関数
データを特定の長さの値に変換する数学的な関数で、暗号化やデータの一意性確認に利用されます。特定の入力から同じハッシュ値が得られるため、データの改ざん検出やパスワードの管理に役立ちます。ハッシュ値は逆変換が難しく、安全なデータ管理が可能です。
パッチ
ソフトウェアの不具合を修正するプログラム
ソフトウェアのバグ修正やセキュリティ向上のために提供される修正プログラムで、脆弱性を解消する役割を果たします。適用しないとセキュリティリスクが増加するため、定期的なパッチ管理が必要です。特に企業のシステムでは、セキュリティパッチの適用が情報保護に直結します。