固定小数点数~量子化ビット数|情報I用語-コミュニケーションと情報デザイン4

非可逆圧縮や文字コードなど共通テスト対策の情報I用語

「コミュニケーションと情報デザイン」分野の頻出用語を網羅しました。このページに含まれる単語は以下の通り。

固定小数点数,彩度,三原色,参考文献,周波数,情報デザイン,色覚バリアフリー,色相,伸張,整列,展開,電子すかし,電子メール,同期型コミュニケーション,非可逆圧縮,非同期型コミュニケーション,標本化,標本化周期,標本化周波数,標本化定理,表現メディア,浮動小数点数,符号化,復元,文字コード,文字化け,補数,明度,要約文,量子化,量子化ビット数

情報Iの共通テストや高校の定期テスト対策に、これらの語句について分かりやすい詳しい説明を掲載しています。

固定小数点数
小数点の位置を固定した数値表現方法
数値を小数点の位置を固定した形式で表現します。たとえば、金融計算や簡易なデジタル信号処理で使用されます。整数型と小数型を組み合わせた形式です。
彩度
色の鮮やかさを示す指標
色がどれだけ鮮やかであるかを表す度合いです。たとえば、彩度が高い赤は鮮明で目立ち、彩度が低い赤は灰色がかった色になります。
三原色
色を構成する基本的な3色
光の三原色(赤、緑、青)や、色料の三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)があります。たとえば、RGBの光の三原色を組み合わせてディスプレイの色を表現します。
参考文献
情報の出典を示すための資料
文章や研究の根拠とした文献や資料を指します。たとえば、レポートの最後に「〇〇著『ITの基礎』」のように記載することが参考文献です。
周波数
1秒間に繰り返される周期の回数
音や波の振動が1秒間に繰り返される回数を指し、単位はHz(ヘルツ)で表します。たとえば、音声の基本周波数は人間の声で100~300Hz程度です。
情報デザイン
情報を分かりやすく伝えるデザイン
データや情報を視覚的に整理し、効果的に伝えるためのデザインです。たとえば、グラフやインフォグラフィックを用いて複雑なデータを簡潔に表現することが情報デザインです。
色覚バリアフリー
色覚に配慮したデザイン
色覚に障害のある人にも分かりやすく情報を伝えるために、色の使い方に工夫を加えたデザインです。たとえば、色だけでなく形やパターンで情報を区別することが該当します。
色相
色の種類や系統を示す指標
赤、青、緑などの色の系統を示す要素です。たとえば、虹の色順(赤→橙→黄→緑→青→紫)が色相の変化を表します。
伸張
圧縮されたデータを展開すること
圧縮データを元の形式に復元する操作で、解凍と同義で使われます。たとえば、MP3のデータを再生する際に、伸張して音声として出力します。
整列
データを順序通りに並べること
数値や文字列のデータを昇順や降順に並び替える操作です。たとえば、テストの点数を高い順に並べるのが整列です。
展開
要素や内容を広げて表現すること
一つのテーマやアイデアを分解し、具体的な形で表現する操作や過程を指します。たとえば、アイデアを具体的な製品デザインに展開することが該当します。
電子すかし
データの中に埋め込まれた識別情報
画像や音声データに識別情報を埋め込み、著作権保護や不正利用防止に利用される技術です。たとえば、画像に見えない形で著作権情報を埋め込むことが電子すかしです。
電子メール
インターネットを利用した文字の送受信方法
文字やファイルをインターネットを通じて送受信する手段で、正式なビジネスのやり取りにも使われます。たとえば、GmailやOutlookが電子メールのサービスです。
同期型コミュニケーション
リアルタイムで行うやり取り
同じ時間に参加者同士がやり取りを行うコミュニケーション方法です。たとえば、電話やビデオ会議が同期型コミュニケーションの例です。
非可逆圧縮
一部のデータを削除して圧縮する方式
圧縮後に完全には元に戻せないが、視覚や聴覚では影響が少ないよう工夫された方式です。たとえば、JPEG画像やMP3音楽ファイルは非可逆圧縮を採用しています。
非同期型コミュニケーション
時間をずらして行うやり取り
リアルタイムではなく、時間をずらして行うコミュニケーション方法です。たとえば、電子メールやチャットが非同期型コミュニケーションの例です。
標本化
連続するデータを離散的なデータに変換すること
アナログデータを一定間隔で測定し、デジタルデータに変換する操作です。たとえば、音声をデジタル信号に変換する際に標本化が行われます。
標本化周期
サンプリングを行う間隔の時間
標本化(サンプリング)を行う間隔の時間を指し、サンプリング周波数の逆数で求められます。たとえば、サンプリング周波数が44.1kHzの場合、標本化周期は約22.7μ秒です。
標本化周波数
データを取得する際の1秒間の回数
アナログ信号をデジタル化する際、1秒間に標本化(サンプリング)を行う回数を指します。たとえば、CD音質では44.1kHz(1秒間に44,100回)です。
標本化定理
正確な復元のためのサンプリング条件
アナログ信号をデジタル化して元に戻すためには、信号の最高周波数の少なくとも2倍以上のサンプリング周波数が必要であることを示した定理です。たとえば、20kHzの音声信号には最低40kHzのサンプリング周波数が必要です。
表現メディア
情報を表現するための道具や技術
文章や画像、動画など、情報や感情を視覚的・聴覚的に表現する手段です。たとえば、ポスターやプレゼン資料が表現メディアの例です。
浮動小数点数
小数点の位置が動的な数値表現方法
指数部と仮数部で数値を表現し、非常に大きな数値や非常に小さな数値を扱うのに適しています。たとえば、「3.14 × 10^2」を浮動小数点形式で表します。
符号化
データを符号に変換すること
情報を伝達可能な形式に変換する操作で、文字や音声、映像などをデジタル符号に変換します。たとえば、音声データをビット列に変換するMP3形式が符号化の例です。
復元
失われたデータを取り戻すこと
削除されたデータや損傷を受けたデータを元の状態に戻す操作です。たとえば、バックアップからデータを復元してシステムを再構築することが復元に該当します。
文字コード
文字を数値で表すための規格
コンピュータで文字を扱うために、文字を数値に対応付ける仕組みです。たとえば、「A」を65、「B」を66とするのが文字コードの例です。
文字化け
データの文字が正しく表示されない現象
文字コードが異なる環境でデータを扱うときに、正しい文字が表示されなくなることを指します。たとえば、日本語ファイルが英語環境で「?」や「????」と表示されるのが文字化けです。
補数
計算を簡略化するための数値表現
ある数値に対して特定の基準値との差を表す数値です。たとえば、10の補数では3の補数は7(10-3)です。2進数では負の数の表現に使われます。
明度
色の明るさを表す指標
色がどれだけ明るいかを示す度合いです。たとえば、白に近い色は明度が高く、黒に近い色は明度が低いとされます。
要約文
ダイジェスト:長文を簡潔にまとめた文章
文章やデータの重要な部分だけを抜き出し、短くまとめた文章です。たとえば、メールマガジンのダイジェスト版やニュースのまとめが要約文です。
量子化
測定したデータを数値化すること
標本化されたデータを、近い値に丸めて数値化する操作です。たとえば、音声信号をデジタル化する際に、音の強さを特定の値に丸めるのが量子化です。
量子化ビット数
データを表現するためのビット数
標本化されたデータを数値化する際のビット数で、これが多いほどデータの精度が高くなります。たとえば、16ビット量子化では65,536段階でデータを表現します。