WAN~トポロジー|ネットワーク用語-基礎2

WEPやデフォルトゲートウェイなど基本ネットワーク用語の詳細説明-2

このページに含まれる用語は以下の通り。
WAN,WEP,Wi-Fi,WPA/WPA2,アクセスポイント,イーサネット,インターネット,イントラネット,エクストラネット,クライアント,クライアントサーバモデル,ゲートウェイ,コリジョンドメイン,サブネット,サブネットマスク,スイッチ,スイッチングハブ,デフォルトゲートウェイ,トポロジー,ネットワーク
これらの用語について20語ずつ分かりやすい詳しい説明を掲載しています。

WAN
広い地域をカバーするネットワーク
「Wide Area Network(広域ネットワーク)」の略で、地理的に離れた場所を結ぶネットワークです。LANが限られた範囲のネットワークであるのに対し、WANは複数のLANを含む広域なネットワークを指し、インターネットもWANの一種です。
WEP
古い無線LANの暗号化方式。
「Wired Equivalent Privacy(有線と同等のプライバシー)」の略で、Wi-Fi接続の暗号化方式の一つです。しかし、セキュリティが低く、現在ではより安全なWPAやWPA2が主流となっています。WEPを使う場合、通信内容が第三者に盗聴されやすくなるため注意が必要です。
Wi-Fi
無線LANの技術で、無線でネット接続
無線通信を利用してインターネットに接続する技術です。スマートフォンやノートPCなど多くのデバイスがWi-Fiに対応しており、ケーブルなしでインターネットに接続できる利便性から広く普及しています。正式には無線LANとも呼ばれます。
WPA/WPA2
無線LANのセキュリティプロトコル。
「Wi-Fi Protected Access(ワイファイ保護アクセス)」の略で、Wi-Fiの暗号化方式です。WPA2はWPAの改良版で、より強力な暗号化を提供します。無線LANのセキュリティを高めるための技術で、現在のWi-Fi接続では一般的にWPA2が使用されています。
アクセスポイント
無線LANでデバイスを接続する装置。
Wi-Fi接続のための中継機器です。ルーターからの信号を無線化して、デバイスにWi-Fiを提供します。家庭用や企業用に設置されることが多く、ネットワークの範囲を拡張する役割も果たします。
イーサネット
有線LANで広く使用される通信規格
有線接続によるネットワーク技術の一つです。LAN内でのデータ通信に広く使用されており、安定した接続を提供します。ケーブルを使うため、Wi-Fiと比べて通信が安定しやすく、企業や家庭内で利用されます。
インターネット
世界中のネットワークが接続された巨大なネットワーク。
世界中のコンピュータやネットワークを接続する巨大なネットワークです。人々が情報を共有したり、コミュニケーションをとるための基盤として広く利用され、検索やメール、SNSなど、様々なサービスが提供されています。
イントラネット
組織内で使用される内部ネットワーク。
企業や団体内でのみ利用できるネットワークです。インターネットの技術を活用しつつ、外部からアクセスできないように設計されています。社内の情報共有やコミュニケーションに利用されることが一般的です。
エクストラネット
特定の組織間で共有されるネットワーク。
企業が取引先やパートナーなど外部の関係者と安全に情報を共有するために設ける限定的なネットワークです。インターネットを介してアクセスが可能でありながら、アクセス権の制御により機密性が保たれます。サプライチェーンや顧客サポートなどの分野で利用され、外部との効率的な連携が図れますが、セキュリティ対策が重要です。
クライアント
サービスを利用するコンピュータやデバイス
ネットワーク内でサーバからサービスやリソースを要求するデバイスやプログラムのことです。例えば、ウェブブラウザがサーバからウェブページを取得する際の「クライアント」として機能します。クライアントは、処理能力が限定的で、主にデータ表示や入出力操作を担い、バックエンドの処理はサーバに依存する場合が多いです。
クライアントサーバモデル
クライアントがサーバにリクエストを送り、サーバが応答するモデル。
クライアントがサーバにリソースを要求し、サーバがそれに応答する形式のネットワークモデルです。クライアントはユーザーの入力を受け取り、サーバはリソースやサービスを提供する役割を果たします。ウェブアプリやメールシステムなどで広く利用されており、分散処理が可能で、リソースの効率的な管理が実現します。
ゲートウェイ
異なるネットワーク間のデータ転送を行う装置。
異なるネットワーク間のデータ通信を仲介する装置またはソフトウェアのことで、プロトコルやデータ形式の変換を行い、異なるネットワーク同士を接続します。例えば、LANとインターネットを接続する役割を担い、データが正確に伝達されるよう変換・調整します。ゲートウェイはネットワーク間の橋渡しとして重要な役割を果たします。
コリジョンドメイン
ネットワーク上でデータ衝突が発生する範囲。
ネットワーク内で複数のデバイスが同時にデータを送信しようとすると、データが衝突する可能性のある範囲を指します。特にハブを用いたネットワークで発生しやすく、衝突が起きると再送が必要になり通信速度が低下します。スイッチの導入によりコリジョンドメインが分割され、効率的なデータ通信が実現します。
サブネット
大きなネットワークを小さなネットワークに分割すること。
大きなネットワークを分割した小さなネットワークのことで、効率的なIPアドレス管理やネットワークのセキュリティ向上が図れます。サブネットにより、異なる部門ごとにネットワークを分離し、内部のトラフィックを最適化することができます。また、サブネット間の通信にはルーターが必要で、ネットワークの管理性が向上します。
サブネットマスク
IPアドレスのネットワーク部とホスト部を区別するためのビットマスク
IPアドレスをネットワーク部分とホスト部分に分けるための32ビットの数値で、サブネットを識別するために使用されます。サブネットマスクは、ネットワーク全体を効率的に分割し、IPアドレスの利用を最適化します。通常、「255.255.255.0」のように表示され、ネットワーク内のデバイスがどのサブネットに所属しているかを判断します。
スイッチ
ネットワーク内のデータ転送を行う装置
ネットワーク内でデバイス同士を接続し、データの送受信を管理する装置です。データの送信先を特定し、必要なデバイス間でのみデータを転送するため、通信の効率が高まります。コリジョンドメインを分割する機能があり、ネットワーク全体の速度や安全性の向上に寄与します。LAN環境で主に利用される基本的なネットワーク機器です。
スイッチングハブ
MACアドレスを使ってデータを転送するハブ
スイッチの一種で、複数のデバイスを接続し、データの送受信先を特定して効率的にデータを転送します。データの衝突を防ぎ、必要な相手にのみデータを届けるため、ネットワークの速度が向上します。一般的なハブよりも賢いデータ管理が可能で、LAN内での利用が一般的で、効率的なデータ通信をサポートします。
デフォルトゲートウェイ
ネットワーク外への通信を行う際のデフォルト経路。
ローカルネットワークから外部ネットワークへのデータ転送を仲介するルーターのIPアドレスです。デバイスはデフォルトゲートウェイを介してインターネットや他のネットワークにアクセスでき、異なるサブネット間の通信も可能になります。通常は、ネットワークのルーターがデフォルトゲートウェイとして設定されます。
トポロジー
ネットワークの接続形態
ネットワークの物理的または論理的な接続形態を指し、スター型、バス型、リング型などの形態が存在します。トポロジーによりネットワークの構築や管理が影響され、障害時の復旧や拡張性にも関わります。適切なトポロジーの選択は、ネットワークの効率性や信頼性に大きく影響を与えます。
ネットワーク
複数のコンピュータやデバイスを接続する仕組み
複数のデバイスが接続され、データを相互にやり取りするための仕組みです。ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)などの形態があり、通信の目的や範囲に応じて構築されます。ネットワークは、情報共有や効率的な通信を可能にし、企業や家庭においてインターネットやデータ管理の基盤となります。