UDP~ポートミラーリング|ネットワーク用語-応用3

スプーフィングやパケットロスなど応用ネットワーク用語の詳細説明-3

このページに含まれる単語は以下の通りです。
UDP,VLAN,VLANトランク,ZigBee,キャリアアグリゲーション,キャリアグレードNAT,ジャイタ,スパニングツリープロトコル,スプーフィング,ディープパケットインスペクション,デフォルトルート,データリンク層,デュアルスタック,トンネリング,ネットワークアドレス,パケットロス,フラグメンテーション,フレームリレー,ブロードバンドルータ,ポートミラーリング
これらの用語について20語ずつ分かりやすい詳しい説明を掲載しています。

UDP
高速なコネクションレス型プロトコル
ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol)の略で、データの送受信を簡易的に行うプロトコルです。TCPに比べて信頼性は低いものの、高速な通信が可能で、リアルタイム性が重視されるビデオストリーミングやオンラインゲームなどで使用されます。エラー制御がないため、軽量なプロトコルとして機能します。
VLAN
仮想的にネットワークを分割する技術
仮想LAN(Virtual Local Area Network)の略で、物理的なネットワーク構成に関わらず、論理的にネットワークを分割する技術です。VLANにより、異なる部門のデバイスを分離し、セキュリティ向上とトラフィックの最適化が実現します。ネットワークの柔軟な管理が可能で、大規模な企業ネットワークでよく使用されています。
VLANトランク
複数のVLANを1つの物理リンクで伝送
複数のVLANを1つのリンクで伝送する技術で、VLAN間の通信を実現します。ネットワークスイッチ間でVLANトラフィックを共有する際に利用され、LAN内の複数のVLANを一括して管理可能にします。ネットワークの構成が効率化され、大規模ネットワークの管理に適しています。
ZigBee
IEEE 802.15.4を基盤とした低速無線通信規格
短距離無線通信のための規格で、特に低消費電力での通信が求められるスマートホーム機器やセンサーに適しています。ZigBeeは、低コストでの無線通信を実現し、スマートデバイスやIoT機器の制御やデータ収集に利用されます。メッシュネットワークにより通信範囲を拡張でき、家庭や産業用途で幅広く使われています。
キャリアアグリゲーション
複数の周波数帯を束ねて高速通信を実現
モバイルネットワークにおいて複数の周波数帯を束ねて使用し、通信速度と帯域幅を向上させる技術です。LTEや5Gで利用され、より高速なデータ通信を実現し、多くのユーザーに対応します。キャリアアグリゲーションは、通信品質の改善とユーザー体験の向上に貢献しています。
キャリアグレードNAT
プロバイダ側で行う大規模なNAT
大規模なネットワークでのアドレス変換技術で、主にISPがIPv4アドレス不足を解消するために使用します。複数のユーザーが同じIPアドレスを共有できるため、IPv4アドレスの有効活用が可能です。ただし、通信のトラブルシューティングが複雑になるため、運用には慎重な設計が必要です。
ジャイタ
ネットワーク遅延の変動
ネットワーク上でパケットの到着間隔が不安定になる現象で、音声通話やビデオ通話の品質に影響を与えます。ジャイタが大きいと通信が途切れる原因となり、特にリアルタイム通信で問題視されます。ジャイタ対策として、通信経路の最適化やバッファの調整が行われます。
スパニングツリープロトコル
ループを防ぐためのプロトコル(STP)
ネットワーク内でループを防ぐためのプロトコルで、冗長なリンクが存在しても1つの経路のみを使用します。これにより、データがループして帯域幅を圧迫する問題を防ぎます。特に企業ネットワークやデータセンターで、安定した通信を確保するために用いられます。
スプーフィング
なりすまし攻撃
通信において、偽のIPアドレスやMACアドレスを使って他人になりすます攻撃手法です。攻撃者は偽の情報を用いることで、アクセス権限を不正に取得したり、データを盗み取ります。スプーフィング防止には、ファイアウォールや認証システムが必要で、ネットワークセキュリティにおいて重要な課題です。
ディープパケットインスペクション
パケットの内容を詳細に解析する技術(DPI)
パケットの内容を詳細に分析し、セキュリティやフィルタリングを行う技術です。通常のフィルタリングよりも深く内容を確認でき、ウイルスや不正アクセスの検知に有効です。企業のネットワークでセキュリティ強化やトラフィック管理に利用される一方、プライバシー保護の観点で懸念もあります。
デフォルトルート
既知の経路がない場合に使用する経路
特定のルートが見つからない場合にデータを送信するルートで、通常はインターネットに向けて設定されます。これにより、未知のネットワークへの通信が可能になり、デフォルトルートはルーター設定において基本的な要素です。ネットワーク管理者は、トラフィックの管理とセキュリティに気を配る必要があります。
データリンク層
OSI参照モデルの第2層
OSI参照モデルの第2層で、データ転送の信頼性を確保する役割を担います。デバイス間の直接的なデータ通信を管理し、エラー検出やフレーム同期を行います。物理層の上に位置し、データを転送するための基本的な構成要素として重要です。特に、LAN内での安定した通信が求められる環境で重視されます。
デュアルスタック
IPv4とIPv6を併用する技術
IPv4とIPv6を同時にサポートする技術で、移行期において両方のプロトコルで通信可能にします。デバイスがIPv4とIPv6の両方を利用することで、互換性を保ちながらネットワークの移行が進められます。インターネット接続におけるIPv6導入の過渡期において重要な役割を果たします。
トンネリング
データを別のプロトコルでカプセル化して送信
異なるネットワーク間でデータを安全に送信するために、別のプロトコル内にデータをカプセル化して転送する技術です。VPNやGREトンネルで用いられ、プライバシー保護とセキュリティの向上に寄与します。データが不正アクセスされにくくなるため、企業や個人のプライバシー保護に役立ちます。
ネットワークアドレス
サブネット内のネットワークを識別するアドレス
ネットワーク内のデバイスを識別するためのアドレスで、IPアドレスに基づきサブネットを示します。特定のサブネット内で通信するデバイス間で利用され、ルーティングの効率化に役立ちます。ネットワーク管理者は、適切なネットワークアドレスの設定により、効率的な通信が可能になります。
パケットロス
パケットが目的地に到達しないこと
通信中にデータパケットが失われる現象で、ネットワークの品質に影響を与えます。パケットロスが発生すると、音声や動画が途切れる原因となり、特にリアルタイム通信で問題視されます。原因は帯域幅不足やネットワークの過負荷で、解決にはネットワークの最適化が必要です。
フラグメンテーション
パケットを分割して送信すること
大きなデータを小さなパケットに分割して送信する技術で、MTUに合わせてパケットを適切なサイズに調整します。フラグメンテーションは、特に異なるネットワーク間でのデータ転送において重要で、断片化されたパケットが再構築されることで、通信の効率が向上します。
フレームリレー
パケット交換型のWAN通信技術
通信を高速に行うための技術で、データを可変長のフレームに分割して伝送します。コストが抑えられるため、広域ネットワークでの利用が一般的でしたが、現在はMPLSに取って代わられつつあります。ビジネス向け通信インフラとして一時期広く利用されていました。
ブロードバンドルータ
複数のデバイスをインターネットに接続するためのルータ
高速インターネット接続を実現するルーターで、複数のデバイスが同時にインターネットにアクセスできるようにします。ブロードバンドルータは、家庭やオフィスでのインターネット接続に必須のデバイスで、Wi-Fi機能やセキュリティ機能も備えています。
ポートミラーリング
特定のポートのトラフィックを他のポートにコピー
ネットワーク内の特定ポートで流れるトラフィックを他のポートにコピーして監視する機能です。ネットワークのトラブルシューティングやセキュリティ監視に利用され、流れるデータの内容を把握するために使用されます。企業のネットワーク管理において、重要な監視ツールの一つです。