コンピュータの中央処理装置。プログラムの実行や計算処理を行う、コンピュータの「頭脳」的な部分。
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CPU(Central Processing Unit)は、コンピュータの中央処理装置として、プログラムの実行や計算処理を行う最も重要な部品です。クロック周波数(Hz)で処理速度が表され、コア数によって同時処理能力が決まります。Intel、AMD、ARM等のメーカーが製造し、デスクトップ、ノートPC、スマートフォンなど様々な機器に搭載されています。近年では、AI処理に特化したNPUや、グラフィックス処理に特化したGPUと連携して、高度な計算処理を実現しています。
例: Intel Core i7, AMD Ryzen, ARM Cortex, クロック周波数
プロセッサ
コンピュータ
処理装置
基本部品
データやプログラムを一時的に保存する記憶装置。RAMとも呼ばれ、CPUが高速にアクセスできる作業領域。
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メモリ(Memory)は、コンピュータでデータやプログラムを一時的に保存する揮発性の記憶装置で、RAMとも呼ばれます。CPUが高速にアクセスできる作業領域として機能し、プログラムの実行速度に大きく影響します。DDR4、DDR5などの規格があり、容量(GB)と速度(MHz)が性能を決定します。電源を切ると内容が失われるため、永続的な保存にはストレージ(HDD、SSD)が必要です。
例: RAM, DDR4, DDR5, 8GB, 16GB
記憶装置
RAM
揮発性
作業領域
データを永続的に保存する記憶装置。HDD、SSD、光ディスクなどがあり、電源を切ってもデータが保持される。
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ストレージ(Storage)は、データを永続的に保存する不揮発性の記憶装置です。HDD(Hard Disk Drive)は磁気ディスクを使用し大容量で安価、SSD(Solid State Drive)はフラッシュメモリを使用し高速で省電力が特徴です。近年では、NVMe SSDによる超高速化や、クラウドストレージとの組み合わせによる柔軟な容量管理が普及しています。
例: HDD, SSD, NVMe, 1TB, 2TB
記憶装置
永続保存
不揮発性
データ保存
グラフィックス処理専用のプロセッサ。3D描画やゲーム、AI計算などの並列処理に特化した処理装置。
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GPU(Graphics Processing Unit)は、グラフィックス処理に特化したプロセッサで、3D描画、ゲーム、動画編集などの並列処理を高速に実行します。近年では、AI・機械学習のディープラーニング計算や、暗号通貨のマイニング、科学計算などの汎用計算(GPGPU)でも活用されています。NVIDIA、AMD、Intelなどが製造し、独立したカード形式や統合型があります。
例: NVIDIA GeForce, AMD Radeon, 3D描画, AI計算
グラフィックス
並列処理
AI
プロセッサ
コンピュータの各部品を接続する基板。CPU、メモリ、拡張カードなどを取り付ける土台となる重要な部品。
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マザーボード(Motherboard)は、コンピュータの各部品を接続する主要な基板で、CPUソケット、メモリスロット、拡張スロット、各種コネクタを備えています。チップセットによって機能が決まり、CPU、GPU、ストレージ、周辺機器などを統合的に制御します。フォームファクタ(ATX、Mini-ITXなど)によってサイズが決まり、ケースとの互換性も考慮する必要があります。
例: ATX, Mini-ITX, チップセット, CPUソケット
基板
接続
統合
土台
コンピュータに電力を供給する装置。AC電源をDC電源に変換し、各部品に適切な電圧を供給する。
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電源ユニット(Power Supply Unit, PSU)は、家庭用AC電源(100V)をコンピュータ部品が使用するDC電源(12V、5V、3.3V)に変換し、安定した電力を供給する装置です。出力容量(W)、効率(80 PLUS認証)、モジュラー型かどうかなどが選択基準となります。品質の悪い電源は故障の原因となるため、信頼性の高い製品を選ぶことが重要です。
例: 500W, 80 PLUS Gold, モジュラー型, DC変換
電力供給
AC/DC変換
安定化
重要部品
コンピュータ部品の発熱を抑えるシステム。CPUファン、ケースファン、水冷システムなどで構成される。
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冷却システム(Cooling System)は、CPU、GPU、チップセットなどの発熱部品を冷却し、安定動作を保つシステムです。空冷(ファン、ヒートシンク)と水冷(ラジエーター、ポンプ)があり、熱設計電力(TDP)に応じて選択します。適切な冷却により、パフォーマンスの維持、寿命の延長、静音性の向上が図れます。
例: CPUファン, ケースファン, 水冷クーラー, TDP
冷却
温度管理
安定動作
パフォーマンス
コンピュータの起動時に動作するファームウェア。ハードウェアの初期化とOSの起動を制御する基本システム。
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BIOS(Basic Input/Output System)とUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、コンピュータの電源投入時に最初に実行されるファームウェアです。ハードウェアの初期化、自己診断(POST)、ブートローダーの起動を行います。UEFIは新しい標準で、GUIサポート、大容量ストレージ対応、セキュリティ機能の強化などBIOSの制限を克服しています。
例: POST, ブートローダー, セキュアブート, ファームウェア更新
ファームウェア
起動制御
初期化
システム
高速な拡張カード接続規格。GPU、SSD、ネットワークカードなどをマザーボードに接続するインターフェース。
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PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)は、高速な拡張カード接続規格で、GPU、SSD、ネットワークカード、サウンドカードなどをマザーボードに接続します。x1、x4、x8、x16などのレーン数と、Gen3、Gen4、Gen5などの世代により転送速度が決まります。現在主流のGen4では、x16スロットで最大64GB/sの帯域幅を実現しています。
例: PCIe x16, Gen4, NVMe SSD, グラフィックスカード
拡張規格
高速接続
インターフェース
帯域幅
CPUやGPUの動作周波数を標準仕様より高く設定してパフォーマンスを向上させる技術。適切な冷却と電力供給が必要。
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オーバークロック(Overclocking)は、CPU、GPU、メモリなどの動作周波数を標準仕様より高く設定し、パフォーマンスを向上させる技術です。BIOS/UEFIや専用ソフトウェアで設定し、適切な冷却と電力供給が必要です。リスクとして、発熱増加、消費電力増大、部品寿命短縮、システム不安定化があるため、十分な知識と注意が必要です。
例: CPU周波数, GPU周波数, メモリタイミング, 電圧調整
性能向上
周波数
チューニング
上級技術
コンピュータがプログラムやデータを一時的に保存する主記憶装置。電源を切ると内容が消去される揮発性メモリ。
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RAM(Random Access Memory)は、コンピュータの主記憶装置で、CPUが実行中のプログラムやデータを一時的に保存します。任意の場所に高速でアクセス可能で、DDR4、DDR5などの規格があります。容量が多いほど、より多くのプログラムを同時実行でき、システムの性能向上につながります。基本情報技術者試験では頻出の重要概念です。
例: DDR4, DDR5, 8GB, 16GB, デュアルチャネル
主記憶
揮発性
高速アクセス
一時保存
読み取り専用メモリ。電源を切っても内容が保持される不揮発性メモリで、基本的な制御プログラムを格納する。
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ROM(Read Only Memory)は、主に読み取り専用の不揮発性メモリです。コンピュータの基本的な起動プログラム(BIOS/UEFI)や、組み込みシステムの制御プログラムを格納します。PROM、EPROM、EEPROMなどの種類があり、現在はFlashメモリが主流です。電源を切っても内容が保持されるため、システムの基本機能を担います。
例: BIOS, ファームウェア, EEPROM, Flash ROM
読み取り専用
不揮発性
基本プログラム
起動制御
磁気ディスクを利用した大容量の二次記憶装置。回転するディスクに磁気ヘッドでデータを読み書きする。
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HDD(Hard Disk Drive)は、磁性体を塗布した金属ディスクを高速回転させ、磁気ヘッドでデータを読み書きする記憶装置です。大容量でコストパフォーマンスに優れますが、機械的な動作のため衝撃に弱く、アクセス速度はSSDより劣ります。現在も大容量データの保存用途で広く使用されています。
例: 1TB, 2TB, 7200rpm, SATA, 3.5インチ
磁気ディスク
大容量
機械式
二次記憶
フラッシュメモリを利用した記憶装置。機械的可動部がなく、HDDより高速で耐衝撃性に優れる。
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SSD(Solid State Drive)は、NAND型フラッシュメモリを使用した記憶装置です。機械的な可動部がないため、HDDと比較して高速アクセス、低消費電力、耐衝撃性、静音性に優れています。ただし、容量あたりのコストはHDDより高く、書き込み回数に制限があります。現代のコンピュータでは主記憶装置として普及しています。
例: SATA SSD, NVMe SSD, M.2, 500GB, 1TB
フラッシュメモリ
高速
耐衝撃
無可動部
CPUと主記憶装置の間にある高速な小容量メモリ。頻繁にアクセスされるデータを保存して処理速度を向上させる。
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キャッシュメモリは、CPUと主記憶装置(RAM)の速度差を埋めるための高速な小容量メモリです。L1、L2、L3の階層構造を持ち、CPUに近いほど高速で小容量になります。最近使用されたデータや命令を保存し、再度必要になった際に高速にアクセスできるため、システム全体の性能向上に大きく貢献します。
例: L1キャッシュ, L2キャッシュ, L3キャッシュ, 命令キャッシュ, データキャッシュ
高速メモリ
階層構造
性能向上
一時保存
コンピュータと人間、または他の機器との間でデータのやり取りを行う装置。キーボード、マウス、ディスプレイなど。
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入出力装置(I/Oデバイス)は、コンピュータシステムと外界とのインターフェースを提供する装置の総称です。入力装置(キーボード、マウス、タッチパネル)、出力装置(ディスプレイ、プリンタ、スピーカー)、入出力装置(ネットワークインターフェース、ストレージ)に分類されます。ユーザビリティやシステムの利便性に直接影響します。
例: キーボード, マウス, ディスプレイ, プリンタ, スキャナ
インターフェース
データ交換
ユーザビリティ
周辺機器
コンピュータ内部で各コンポーネント間のデータ転送を行う共通の伝送路。アドレスバス、データバス、制御バスがある。
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バスは、コンピュータ内部で各コンポーネント(CPU、メモリ、I/Oデバイス)間の通信を行う共通の伝送路です。アドレスバス(どこにアクセスするか)、データバス(実際のデータ)、制御バス(動作制御信号)の3種類があります。バス幅(ビット数)や動作周波数によってデータ転送速度が決まり、システム性能に大きく影響します。
例: システムバス, メモリバス, I/Oバス, 32ビットバス, 64ビットバス
伝送路
データ転送
共有リソース
システム構成
CPUが実行中の処理を一時中断し、緊急度の高い処理を優先実行する仕組み。効率的なシステム制御に不可欠。
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割り込み(Interrupt)は、CPUが現在実行中のプログラムを一時的に中断し、より優先度の高い処理を実行する仕組みです。ハードウェア割り込み(I/Oデバイスからの要求)とソフトウェア割り込み(プログラムからの要求)があります。この仕組みにより、複数の処理を効率的に並行実行でき、リアルタイム性や応答性が向上します。
例: タイマー割り込み, キーボード割り込み, ネットワーク割り込み, 例外処理
優先制御
効率化
リアルタイム
並行処理