DevOps・インフラ

運用自動化・CI/CD・インフラ管理に関する用語

DevOps・インフラについて

DevOpsは、開発(Development)と運用(Operations)を統合し、ソフトウェアの開発・デプロイ・運用を効率化する文化・方法論・ツールセットです。CI/CD、自動化、コンテナ化、インフラ管理、監視など、現代のソフトウェア開発と運用に不可欠な技術要素を包括的に扱います。このページでは、DevOpsとインフラ管理に関する重要な用語を難易度別に整理し、体系的に学習できるようにしています。

用語数統計

総用語数: 69 初級: 5 中級: 32 上級: 32

用語一覧

  • Git

    (ギット) Git 初級
    分散型バージョン管理システム。ソースコードの変更履歴を管理し、複数の開発者が同時に作業できる環境を提供する。

    Gitは、Linus Torvaldsによって開発された分散型バージョン管理システムで、現在のソフトウェア開発において標準的なツールとなっています。ローカルリポジトリとリモートリポジトリの概念により、オフラインでも作業可能で、複数の開発者間での効率的な協業を実現します。ブランチやマージ機能により、並行開発や機能開発の管理が容易になります。

    例: GitHub, GitLab, commit, branch, merge
    バージョン管理 分散型 協業 ブランチ
  • アジャイル開発

    (アジャイルカイハツ) Agile Development 初級
    短期間での開発サイクルを繰り返し、変化に柔軟に対応する開発手法。顧客との協調や動作するソフトウェアを重視する。

    アジャイル開発は、従来のウォーターフォール開発に対する新しいアプローチで、2001年のアジャイル宣言で定義された開発哲学です。スプリントと呼ばれる短期間(通常1-4週間)での開発サイクルを繰り返し、各サイクルで動作するソフトウェアを作成します。顧客のフィードバックを頻繁に取り入れ、変化する要求に迅速に対応できることが特徴です。

    例: スクラム, カンバン, スプリント, レトロスペクティブ
    開発手法 反復開発 柔軟性 顧客協調
  • スクラム

    (スクラム) Scrum 初級
    アジャイル開発の代表的なフレームワーク。スプリント、スクラムマスター、プロダクトオーナーなどの役割を定義し、チーム開発を効率化する。

    スクラムは、アジャイル開発の中で最も広く採用されているフレームワークです。スプリント(通常1-4週間)という時間枠で区切り、その期間内で動作する製品増分を作成します。スクラムマスター、プロダクトオーナー、開発チームの3つの役割があり、デイリースクラム、スプリントプランニング、スプリントレビューなどのイベントで進捗を管理します。

    例: スプリント, バックログ, デイリースクラム, レトロスペクティブ
    アジャイル フレームワーク チーム開発 役割分担
  • GitHub

    (ギットハブ) GitHub 初級
    Gitを使用したソースコード管理とプロジェクト管理を行うWebベースのプラットフォーム。コラボレーション機能やCI/CD機能も提供。

    GitHubは、Microsoft傘下のGitリポジトリホスティングサービスで、世界最大の開発者コミュニティを持ちます。プルリクエスト、イシュー管理、プロジェクト管理ボード、GitHub Actions(CI/CD)、パッケージ管理など、開発に必要な機能を統合的に提供します。オープンソースプロジェクトから企業での開発まで幅広く利用されています。

    例: プルリクエスト, イシュー, GitHub Actions, GitHub Pages
    Git コラボレーション ホスティング CI/CD
  • 自動化

    (ジドウカ) Automation 初級
    手動で行っていた作業をツールやスクリプトで自動実行すること。DevOpsの中核となる概念で、効率性と一貫性を向上させる。

    自動化は、DevOpsの基本理念の一つで、反復的な手動作業をツールやスクリプトで置き換えることです。ビルド、テスト、デプロイ、インフラプロビジョニング、監視など、開発・運用のあらゆる側面で自動化を適用します。これにより、人的エラーの削減、処理時間の短縮、一貫性の確保、チームの生産性向上を実現します。

    例: ビルド自動化, 自動テスト, 自動デプロイ, 自動スケーリング
    効率化 一貫性 エラー削減 生産性
  • プルリクエスト

    (プルリクエスト) Pull Request 初級
    GitやGitHubで、コードの変更を他の開発者にレビューしてもらい、メインブランチにマージするための仕組み。コード品質向上と知識共有に役立つ。

    プルリクエスト(PR)は、自分が作成したコードの変更を他の開発者にレビューしてもらい、メインのブランチに取り込んでもらうための仕組みです。コードレビューのプロセスを通じて、バグの早期発見、コード品質の向上、チーム間の知識共有が促進されます。GitHubやGitLabなどのプラットフォームで広く利用されています。

    例: GitHub PR, GitLab MR, コードレビュー, マージ
    コードレビュー 品質向上 協業 Git
  • ログ管理

    (ログかんり) Log Management 初級
    システムやアプリケーションが出力するログデータを収集、保存、検索、分析する仕組み。問題の原因調査や運用状況の把握に不可欠。

    ログ管理は、システムが生成する大量のログデータを効率的に管理する仕組みです。アプリケーションログ、システムログ、セキュリティログなどを一元的に収集し、検索可能な形で保存します。障害発生時の原因究明、セキュリティインシデントの調査、システムの利用状況分析などに活用されます。

    例: ELK Stack、Fluentd、Splunk、CloudWatch Logs
    ログ収集 検索 障害調査 運用管理
  • バックアップ

    (バックアップ) Backup 初級
    データやシステムの複製を別の場所に保存すること。災害、障害、人的ミスなどでデータが失われた場合の復旧手段として不可欠。

    バックアップは、データの安全性を確保するための基本的かつ重要な施策です。フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップなどの方式があり、復旧時間目標(RTO)と復旧時点目標(RPO)に基づいて適切な戦略を選択します。クラウドサービスの普及により、自動化されたバックアップソリューションも一般的になっています。

    例: フルバックアップ、増分バックアップ、AWS S3、RTO、RPO
    データ保護 災害対策 復旧 リスク管理
  • DevOps

    (デブオプス) DevOps 初級
    開発(Development)と運用(Operations)を統合し、ソフトウェアの開発・デプロイ・運用を効率化する文化・方法論・ツールセット。

    DevOpsは、従来の開発チームと運用チームの壁を取り払い、協力してソフトウェアの価値提供を最大化する文化と実践の総称です。自動化、継続的インテグレーション、継続的デプロイ、監視、フィードバックループなどの原則により、リリース頻度の向上、リードタイムの短縮、障害復旧時間の改善、変更成功率の向上を実現します。

    例: CI/CD, 自動化, インフラストラクチャ, 文化変革
    文化 方法論 協力 効率化
  • 継続的インテグレーション

    (けいぞくてきインテグレーション) Continuous Integration (CI) 初級
    開発者が頻繁にコードを共有リポジトリに統合し、自動化されたビルドとテストを実行する開発プラクティス。早期の問題発見と品質向上を実現。

    継続的インテグレーション(CI)は、開発者が小さな変更を頻繁に(通常は日に複数回)共有リポジトリにコミットし、各コミットで自動的にビルドとテストを実行する開発手法です。統合の問題を早期に発見し、修正コストを削減することで、ソフトウェアの品質向上とチーム全体の生産性向上を実現します。

    例: 自動ビルド, 自動テスト, コード統合, 早期発見
    開発プロセス 自動化 品質向上 統合
  • 継続的デプロイメント

    (けいぞくてきデプロイメント) Continuous Deployment (CD) 初級
    テストに合格したコードを自動的に本番環境にリリースする手法。手動承認なしで、継続的かつ迅速なソフトウェア配信を実現する。

    継続的デプロイメント(CD)は、自動化されたテストをすべてパスしたコード変更を、人間の介入なしに自動的に本番環境にリリースする手法です。継続的デリバリー(Continuous Delivery)よりもさらに自動化を進めたアプローチで、市場への価値提供速度を最大化し、フィードバックサイクルを短縮します。

    例: 自動リリース, 本番デプロイ, ゼロダウンタイム, フィードバック
    自動化 リリース 迅速配信 本番環境
  • リポジトリ

    (リポジトリ) Repository 初級
    ソースコードやプロジェクトファイルを管理する貯蔵庫。バージョン管理システムにより、変更履歴や複数開発者間での協調作業を支援する。

    リポジトリは、ソフトウェア開発プロジェクトのすべてのファイル(ソースコード、設定ファイル、ドキュメント等)とその変更履歴を一元管理する場所です。Git、SVN、Mercurialなどのバージョン管理システムにより管理され、ローカルリポジトリとリモートリポジトリの概念により、分散開発とバックアップを実現します。

    例: Git repository, GitHub, GitLab, ソースコード管理
    バージョン管理 ソースコード 履歴管理 協調開発
  • コミット

    (コミット) Commit 初級
    バージョン管理システムでファイルの変更をリポジトリに記録する操作。変更内容とメッセージをセットで保存し、プロジェクトの履歴を作成する。

    コミットは、ファイルの変更をバージョン管理システムに永続的に記録する操作です。各コミットには一意のハッシュID、作成者、タイムスタンプ、コミットメッセージが含まれ、プロジェクトの変更履歴を形成します。小さく意味のあるコミットを頻繁に行うことで、変更の追跡とロールバックが容易になります。

    例: git commit, コミットメッセージ, 変更履歴, ハッシュID
    バージョン管理 変更記録 履歴 操作
  • マージ

    (マージ) Merge 初級
    複数のブランチの変更を統合する操作。異なる開発ラインの変更を一つのブランチに結合し、並行開発の成果を統合する。

    マージは、Git等のバージョン管理システムで、異なるブランチの変更を統合する基本操作です。フィーチャーブランチでの開発完了後、メインブランチに統合する際に使用されます。自動マージが可能な場合と、コンフリクト(競合)が発生して手動解決が必要な場合があり、チーム開発における協調作業の中核機能です。

    例: git merge, ブランチ統合, コンフリクト解決, 変更統合
    ブランチ 統合 並行開発 協調作業
  • ビルド自動化

    (ビルドじどうか) Build Automation 初級
    ソースコードからの実行可能ファイルやアプリケーションパッケージ作成プロセスを自動化すること。手動作業を排除し、一貫性と効率性を向上させる。

    ビルド自動化は、ソースコードのコンパイル、ライブラリの依存関係解決、テスト実行、パッケージ作成などの工程を自動化することです。Maven、Gradle、npm、makeなどのビルドツールを使用し、開発者の手動作業を削減し、ビルドの一貫性と再現性を確保します。CI/CDパイプラインの基礎となる重要な実践です。

    例: Maven, Gradle, npm scripts, Makefile, 自動コンパイル
    自動化 ビルド 効率化 一貫性
  • ステージング環境

    (ステージングかんきょう) Staging Environment 初級
    本番環境に近い条件でアプリケーションのテストを行う環境。本番デプロイ前の最終検証段階として、統合テストやユーザー受け入れテストを実施。

    ステージング環境は、本番環境(Production)とほぼ同じ構成で構築された検証環境です。開発環境では発見できない本番特有の問題を事前に発見し、リリースリスク軽減を目的とします。データベース、ネットワーク設定、外部システム連携などを本番に近い形で再現し、QAチームやビジネスユーザーによる最終承認テストを実施します。

    例: Pre-production, UAT環境, 結合テスト, 最終検証
    環境管理 テスト 検証 リスク軽減
  • 本番環境

    (ほんばんかんきょう) Production Environment 初級
    実際のユーザーがアクセスする運用中のシステム環境。高い可用性、性能、セキュリティが要求され、最も厳重に管理される重要な環境。

    本番環境(Production Environment)は、エンドユーザーが実際にサービスを利用する稼働環境です。24時間365日の高可用性、データの完全性、セキュリティ、パフォーマンスが求められ、アクセス権限、変更管理、監視、バックアップなどの運用プロセスが厳格に管理されます。DevOpsの最終目標は、本番環境への安全で迅速な価値提供です。

    例: Live environment, 運用システム, エンドユーザー, 高可用性
    運用環境 高可用性 ユーザー向け 重要システム
  • ロールバック

    (ロールバック) Rollback 初級
    システムやアプリケーションを以前の安定した状態に戻す操作。問題のあるリリースやデプロイメントを迅速に取り消し、サービスの安定性を回復する。

    ロールバックは、新しいリリースで問題が発生した際に、システムを以前の正常に動作していた状態に戻す緊急対応手順です。データベーススキーマ、アプリケーションコード、設定ファイルなどを協調して巻き戻し、サービスの継続性を確保します。迅速なロールバック能力は、DevOpsにおけるリリースリスク管理の重要な要素です。

    例: バージョン戻し, 緊急復旧, 前バージョン復元, 障害対応
    緊急対応 復旧 リスク管理 安定性
  • アラート

    (アラート) Alert 初級
    システムの異常や障害を運用チームに通知する仕組み。閾値監視、異常検知により、問題の早期発見と迅速な対応を実現する。

    アラートは、システムの健全性を監視し、事前に定義された条件に基づいて運用チームに通知を送信する機能です。CPU使用率、メモリ使用量、レスポンス時間、エラー率などのメトリクスを監視し、しきい値を超えた場合にメール、SMS、Slack等で通知します。過度なアラートによる「オオカミ少年効果」を避けるため、適切な調整が重要です。

    例: 閾値監視, 通知, メール送信, Slack通知, しきい値
    監視 通知 異常検知 早期発見
  • スプリント

    (スプリント) Sprint 初級
    スクラム開発手法における固定期間(通常1-4週間)の開発サイクル。期間内で動作する製品増分を作成し、反復的な開発とフィードバックを実現する。

    スプリントは、スクラムフレームワークにおける時間枠固定の開発期間です。各スプリント内で、計画(Sprint Planning)、実行(Daily Scrum)、レビュー(Sprint Review)、振り返り(Sprint Retrospective)を行い、潜在的にリリース可能な製品増分を作成します。短いサイクルでの価値提供と継続的改善がDevOpsの理念と合致します。

    例: Sprint Planning, Daily Scrum, Sprint Review, 製品増分
    アジャイル スクラム 反復開発 固定期間
  • カンバン

    (カンバン) Kanban 初級
    作業の流れを視覚化し、進行中の作業量を制限することで効率を向上させる手法。トヨタ生産方式由来で、ソフトウェア開発にも広く適用される。

    カンバンは、作業項目をカード化してボード上で視覚的に管理する手法です。To Do、Doing、Doneの基本的な列から始まり、Work in Progress(WIP)制限により同時進行作業数を制御します。継続的改善、プル型作業システム、サイクルタイム測定などの原則により、チームの生産性と予測可能性を向上させ、DevOpsの継続的フローと相性が良い手法です。

    例: Kanban board, WIP制限, カード, プル型システム
    視覚化 作業管理 継続的改善 効率向上
  • コラボレーション

    (コラボレーション) Collaboration 初級
    チーム間での協調作業。DevOpsでは開発チームと運用チームの連携により、共通目標達成と相互理解促進を重視する文化的側面。

    コラボレーションは、DevOpsの中核的な文化要素で、従来のサイロ化された開発と運用の境界を取り払います。共有責任、透明性、相互尊重、共通目標に基づき、チーム間の信頼関係を構築します。ChatOps、共有ツール、クロスファンクショナルチーム、知識共有セッションなどの実践により、組織全体の協調を促進します。

    例: チーム連携, 知識共有, ChatOps, クロスファンクション
    文化 チームワーク 協調 連携
  • 測定

    (そくてい) Measurement 初級
    DevOpsの成果を定量的に評価すること。デプロイ頻度、リードタイム、復旧時間、変更成功率などのメトリクスで改善効果を可視化する。

    測定は、DevOpsの実践効果を客観的に評価し、継続的改善につなげる重要な活動です。DORA Research(DevOps Research and Assessment)が提唱する4つの主要メトリクス:デプロイ頻度、リードタイム、平均復旧時間(MTTR)、変更成功率により、チームのパフォーマンスを測定し、高性能チームへの変革を支援します。

    例: DORA metrics, デプロイ頻度, リードタイム, MTTR
    メトリクス 評価 可視化 改善
  • セキュリティ基礎

    (セキュリティきそ) Security Basics 初級
    開発・運用プロセスにおける基本的なセキュリティ概念。認証、認可、暗号化、ログ監査などの基礎知識と実践。

    DevOpsにおけるセキュリティ基礎は、「Shift Left Security」の考え方で、開発プロセスの早期段階からセキュリティを組み込むことです。認証(Authentication)、認可(Authorization)、暗号化(Encryption)、ログ監査(Audit Logging)、脆弱性管理、インシデント対応などの基本概念を理解し、DevSecOpsへの発展につなげます。

    例: 認証, 認可, 暗号化, ログ監査, DevSecOps
    セキュリティ 認証 暗号化 監査
  • ブランチ

    (ブランチ) Branch 初級
    バージョン管理システムにおける並行開発ライン。メインの開発ラインから分岐して独立した機能開発を行い、後で統合する仕組み。

    ブランチは、Gitなどのバージョン管理システムで、メインの開発ライン(通常mainまたはmasterブランチ)から分岐して、独立した機能開発やバグ修正を行うための仕組みです。Feature Branch、Release Branch、Hotfix Branchなどの種類があり、並行開発、実験的開発、リスク分離を可能にし、チーム開発の効率と安全性を向上させます。

    例: main branch, feature branch, git branch, 並行開発
    バージョン管理 並行開発 分岐 独立開発
  • レトロスペクティブ

    (レトロスペクティブ) Retrospective 初級
    プロジェクトやスプリント終了後に行う振り返り会議。チームのプロセス改善点を特定し、次の期間での実践事項を決定する継続的改善活動。

    レトロスペクティブ(振り返り)は、アジャイル開発とDevOpsにおける継続的改善の核となる活動です。「何がうまくいったか」「何が問題だったか」「次に何を改善するか」という3つの観点で、チームのプロセス、コミュニケーション、ツール、文化を定期的に見直し、小さな改善を積み重ねて組織の成熟度を向上させます。

    例: Sprint Review, 改善点抽出, アクションアイテム, チーム振り返り
    継続改善 振り返り プロセス改善 チーム活動
  • イシュー管理

    (イシューかんり) Issue Management 初級
    バグ、機能要求、改善提案などのタスクを系統的に追跡・管理すること。優先度付け、担当者割り当て、進捗管理により効率的なプロジェクト運営を実現。

    イシュー管理は、ソフトウェア開発とDevOpsにおける作業項目の体系的な追跡システムです。GitHub Issues、Jira、Azure Boards等のツールを使用し、バグレポート、機能要求、技術的負債、改善提案などを一元管理します。ラベル付け、マイルストーン設定、担当者割り当てにより、チームの作業可視性と accountability を向上させます。

    例: GitHub Issues, Jira, バグトラッキング, タスク管理
    プロジェクト管理 タスク追跡 可視化 効率化
  • デプロイ戦略

    (デプロイせんりゃく) Deployment Strategy 初級
    本番環境への安全で効率的なリリース方法。Rolling Update、Blue-Green、Canaryなど、リスクとダウンタイムを最小化する様々なアプローチ。

    デプロイ戦略は、新しいバージョンのソフトウェアを本番環境に安全にリリースするための計画的アプローチです。Rolling Update(段階的更新)、Blue-Green Deployment(環境切り替え)、Canary Deployment(段階的展開)、Feature Toggles(機能切り替え)など、それぞれにリスク、コスト、複雑さのトレードオフがあり、アプリケーションの特性に応じて選択します。

    例: Rolling update, Blue-Green, Canary, Feature toggle
    デプロイ リスク管理 戦略 安全性
  • サーバー管理

    (サーバーかんり) Server Management 初級
    物理・仮想サーバーの設定、監視、保守、セキュリティ管理。リソース使用量監視、ソフトウェア更新、バックアップなどの運用業務。

    サーバー管理は、DevOpsにおける基礎的なインフラストラクチャ運用スキルです。物理サーバー、仮想マシン、クラウドインスタンスの設定、監視、保守、セキュリティ管理を含みます。CPU、メモリ、ディスク、ネットワークの監視、OSアップデート、ログ管理、バックアップ、障害対応などの日常的運用業務から、Infrastructure as Codeによる自動化まで幅広くカバーします。

    例: リソース監視, OS管理, バックアップ, セキュリティ更新
    インフラ 運用 監視 保守
  • スケーラビリティ

    (スケーラビリティ) Scalability 初級
    システムの負荷増加に対応してリソースを拡張できる能力。垂直スケーリング(スペックアップ)と水平スケーリング(スケールアウト)がある。

    スケーラビリティは、システムの成長と負荷変動に柔軟に対応する設計特性です。垂直スケーリング(Scale Up)はサーバーのCPU、メモリを増強し、水平スケーリング(Scale Out)はサーバー台数を増加させます。クラウド環境での Auto Scaling、Load Balancer、Microservices Architectureなどの技術により、需要に応じた動的なリソース調整を実現します。

    例: Auto Scaling, Load Balancer, Scale Up, Scale Out
    拡張性 性能 リソース管理 成長対応
  • アップタイム

    (アップタイム) Uptime 初級
    システムが正常に稼働している時間の割合。可用性の指標として「9」の数で表現され(99.9%など)、サービス品質の重要な測定基準。

    アップタイムは、システムの可用性(Availability)を測定する基本指標で、計画外停止時間を除いた正常稼働時間の割合として計算されます。99.9%(年間約8.8時間停止)、99.99%(年間約53分停止)、99.999%(年間約5.3分停止)など、「9」の数が多いほど高可用性を示します。SLA(Service Level Agreement)で定義され、DevOpsの重要な成果指標の一つです。

    例: 99.9% SLA, ダウンタイム, 可用性, サービス稼働率
    可用性 品質指標 SLA 稼働率
  • 文化

    (ぶんか) Culture 初級
    DevOpsにおける組織文化。開発チームと運用チームの協力、共有責任、学習と改善の継続を重視する価値観と実践。

    DevOpsにおける文化は、技術的な実践と同じかそれ以上に重要な要素です。従来のサイロ化された組織から、協力的で透明性のある組織への変革を促進します。失敗を学習機会として捉える心理的安全性、実験と改善を奨励する環境、顧客価値の最大化を共通目標とする考え方が中核となります。リーダーシップ、チーム間のコミュニケーション、知識共有が文化変革の鍵となります。

    例: 心理的安全性, 失敗から学ぶ, 実験文化, 顧客志向
    組織変革 チームワーク 学習組織 価値観
  • デプロイ頻度

    (デプロイひんど) Deployment Frequency 初級
    単位時間当たりのデプロイ回数。DevOpsの主要メトリクスの1つで、組織の俊敏性と改善サイクルの速さを測定する指標。

    デプロイ頻度は、DORA(DevOps Research and Assessment)が提唱する4つの主要メトリクスの1つです。高性能チームは1日に複数回、低性能チームは月に1回未満のデプロイを行う傾向があります。頻繁なデプロイは小さな変更を可能にし、リスクを軽減し、迅速なフィードバック取得を実現します。継続的デプロイ、自動化、品質ゲートの導入により改善できます。

    例: 1日複数回, 週単位, DORA metrics, 継続的デプロイ
    メトリクス パフォーマンス 俊敏性 改善指標
  • リードタイム

    (リードタイム) Lead Time 初級
    コードの変更から本番環境への反映までの時間。開発プロセスの効率性を測定する重要な指標で、顧客価値提供の速度を表す。

    リードタイムは、コミットから本番環境での利用可能になるまでの時間を測定します。短いリードタイムは迅速な価値提供、競争優位性、市場への素早い対応を可能にします。自動化、並列処理、待ち時間の削減、承認プロセスの簡素化により改善できます。エリート チームは1時間未満、低性能チームは1か月超の傾向があります。

    例: コミットから本番まで, 1時間未満(エリート), 自動化による短縮
    効率性 スピード 価値提供 プロセス改善
  • 変更成功率

    (へんこうせいこうりつ) Change Success Rate 初級
    本番環境への変更のうち、問題なく完了した割合。システムの安定性とプロセスの品質を測定する重要な指標。

    変更成功率は、デプロイメントや本番変更が失敗せずに完了する割合です。高い成功率は品質の高い開発プロセス、十分なテスト、優れた自動化を示します。テスト自動化、段階的デプロイ、品質ゲート、レビュープロセスの改善により向上できます。エリートチームは90%以上、低性能チームは60%未満の傾向があります。

    例: 90%以上(エリート), テスト自動化, 品質ゲート, レビュー
    品質 安定性 成功率 プロセス品質
  • 復旧時間

    (ふっきゅうじかん) Mean Time to Recovery (MTTR) 初級
    障害発生から正常な状態への復旧までの平均時間。システムの回復力と運用チームの対応能力を測定する指標。

    MTTR(Mean Time to Recovery)は、サービス中断から完全復旧までの平均時間です。短いMTTRは優れた監視、迅速な障害検知、効率的なインシデント対応プロセス、自動化された復旧手順を示します。監視・アラート改善、ランブック整備、自動ロールバック、チーム訓練により短縮できます。エリートチームは1時間未満で復旧します。

    例: 1時間未満(エリート), 監視・アラート, 自動ロールバック, インシデント対応
    障害対応 復旧 運用効率 可用性
  • フィードバックループ

    (フィードバックループ) Feedback Loop 初級
    システムの出力を入力として戻す仕組み。DevOpsでは迅速なフィードバックにより継続的な改善と学習を促進する重要な概念。

    フィードバックループは、行動の結果を元の意思決定プロセスに戻すことで継続的な改善を実現します。DevOpsでは、ユーザーフィードバック、監視データ、テスト結果、パフォーマンス情報などが開発チームに迅速に伝わる仕組みを構築します。短いフィードバックサイクルにより、問題の早期発見、迅速な修正、品質向上、学習の加速を実現します。

    例: ユーザーフィードバック, 監視データ, テスト結果, 継続的改善
    継続改善 学習サイクル 品質向上 迅速対応
  • 認証

    (にんしょう) Authentication 初級
    ユーザーやシステムの身元を確認するプロセス。ID・パスワード、多要素認証、SSO等により、システムへの正当なアクセスを保証。

    認証(Authentication)は、「あなたは誰ですか?」という質問に答えるプロセスです。ID・パスワード、多要素認証(MFA)、生体認証、証明書ベース認証などの方法があります。DevOpsでは、CI/CDパイプライン、インフラアクセス、サービス間通信などあらゆるレベルで認証が重要です。シングルサインオン(SSO)、Identity Provider(IdP)、API キー管理が含まれます。

    例: ID・パスワード, MFA, SSO, API キー, 証明書
    セキュリティ 身元確認 アクセス制御 多要素認証
  • 認可

    (にんか) Authorization 初級
    認証されたユーザーがリソースにアクセスする権限を制御すること。ロールベース、属性ベースなどのアクセス制御モデルを実装。

    認可(Authorization)は、「あなたは何ができますか?」という質問に答えるプロセスです。認証後に、ユーザーまたはシステムが特定のリソースやアクションに対してアクセス権限を持つかを判定します。RBAC(Role-Based Access Control)、ABAC(Attribute-Based Access Control)、最小権限の原則などのモデルがあります。DevOpsでは、Infrastructure as Code、CI/CDパイプライン、API、データベースアクセスの権限管理に適用されます。

    例: RBAC, 最小権限, ACL, IAM, ポリシー
    アクセス制御 権限管理 セキュリティ 最小権限
  • 暗号化

    (あんごうか) Encryption 初級
    データを第三者には理解できない形に変換するセキュリティ技術。保存時暗号化、転送時暗号化により機密情報を保護。

    暗号化は、データを許可されていない者が読めない形に変換するセキュリティ技術です。保存時暗号化(Encryption at Rest)でデータベースやファイルを保護し、転送時暗号化(Encryption in Transit)でHTTPS、TLS等によりネットワーク通信を保護します。対称暗号化、非対称暗号化、ハッシュ関数などの種類があり、DevOpsでは機密データ、API通信、設定ファイルの保護に不可欠です。

    例: HTTPS, TLS, AES, RSA, ハッシュ関数
    データ保護 機密性 セキュリティ 暗号技術
  • ログ監査

    (ログかんさ) Audit Logging 初級
    システムアクセスや操作の記録を監査目的で保持・分析すること。セキュリティインシデント調査、コンプライアンス対応に不可欠。

    監査ログは、システムで発生したイベント、ユーザー操作、アクセス履歴を記録・保持する仕組みです。「いつ、誰が、何を、どのように」実行したかを追跡可能にし、セキュリティインシデント調査、コンプライアンス要件対応、内部統制に活用されます。改ざん防止、長期保存、検索可能性、自動分析機能が重要で、SIEM(セキュリティ情報・イベント管理)システムと連携されることが多いです。

    例: アクセスログ, 操作履歴, SIEM, コンプライアンス
    監査 ログ管理 コンプライアンス 追跡可能性
  • 並行開発

    (へいこうかいはつ) Parallel Development 初級
    複数の開発者やチームが同時に異なる機能を開発すること。ブランチ戦略、マージ戦略により効率的な協調開発を実現。

    並行開発は、複数の開発者が同一プロジェクトで異なる機能やモジュールを同時に開発する手法です。Git ブランチ、フィーチャーブランチ戦略、継続的インテグレーションにより、コンフリクトを最小化しながら効率的な協調開発を実現します。コードレビュー、自動テスト、統合テストにより品質を保ちながら、開発速度を向上させることができます。

    例: Feature Branch, Pull Request, マージ戦略, CI
    チーム開発 効率化 ブランチ戦略 協調作業
  • 分離

    (ぶんり) Isolation 初級
    システムコンポーネントを独立させ、互いに影響を与えないようにすること。リスク軽減、障害の局所化、独立したスケーリングを実現。

    分離(Isolation)は、システムの異なる部分を独立させる設計原則です。コンテナ分離、プロセス分離、ネットワーク分離、データ分離などの種類があります。一つのコンポーネントの障害が他に波及することを防ぎ、セキュリティ向上、保守性向上、テスト容易性を実現します。マイクロサービス、コンテナ化、サーバーレスアーキテクチャの基本概念でもあります。

    例: コンテナ分離, プロセス分離, ネットワーク分離, マイクロサービス
    設計原則 障害局所化 独立性 保守性
  • API

    (エーピーアイ) Application Programming Interface 初級
    異なるソフトウェア間でデータや機能を共有するためのインターフェース。システム間連携、マイクロサービス通信の基盤技術。

    API(Application Programming Interface)は、ソフトウェア間の通信規約を定義したインターフェースです。REST API、GraphQL、gRPCなどの種類があり、HTTPプロトコルを使用したWeb APIが一般的です。マイクロサービス アーキテクチャ、サードパーティ連携、モバイルアプリとバックエンドの通信などに不可欠で、API設計、バージョン管理、認証・認可、レート制限が重要な要素です。

    例: REST API, JSON, HTTP, エンドポイント, スキーマ
    インターフェース システム連携 通信プロトコル 相互運用性
  • エラーハンドリング

    (エラーハンドリング) Error Handling 初級
    システムで発生するエラーを適切に処理・対応する仕組み。例外処理、リトライ、フォールバック、グレースフルデグラデーションなどを含む。

    エラーハンドリングは、予期しないエラーや例外に対して適切に対応する重要な実践です。try-catch構文、リトライ機構、サーキットブレーカー、フォールバック処理、グレースフルデグラデーション(段階的機能低下)などの技法があります。適切なエラーハンドリングにより、システムの安定性、ユーザーエクスペリエンス、障害時の自動復旧能力を向上させることができます。

    例: try-catch, リトライ, サーキットブレーカー, フォールバック
    例外処理 障害対応 安定性 復旧性
  • 設定管理

    (せっていかんり) Configuration Management 初級
    アプリケーションやシステムの設定を外部化し、環境に応じて変更可能にする管理手法。環境固有の設定とコードを分離。

    設定管理は、アプリケーションの動作を制御するパラメータ(データベース接続先、API エンドポイント、フィーチャーフラグなど)をコードから分離して管理する実践です。環境変数、設定ファイル、設定サーバー、Key-Value ストアなどの方法があります。開発、テスト、本番環境で異なる設定を使用でき、セキュリティの向上、デプロイメントの柔軟性、運用の効率化を実現します。

    例: 環境変数, .env ファイル, ConfigMap, 設定サーバー
    外部化 環境管理 柔軟性 保守性
  • 依存関係管理

    (いぞんかんけいかんり) Dependency Management 初級
    プロジェクトが使用する外部ライブラリやモジュールを管理すること。バージョン管理、脆弱性対応、ライセンス管理を含む。

    依存関係管理は、プロジェクトが必要とする外部ライブラリ、フレームワーク、ツールのバージョンと互換性を管理する重要な実践です。package.json(Node.js)、requirements.txt(Python)、pom.xml(Maven)などのファイルで定義し、パッケージマネージャーにより自動管理されます。セキュリティ脆弱性、ライセンス問題、バージョン競合の回避、再現可能なビルドが主要な関心事です。

    例: npm, pip, Maven, yarn, lock ファイル
    パッケージ管理 バージョン管理 セキュリティ 再現性
  • パフォーマンス

    (パフォーマンス) Performance 初級
    システムの実行性能。レスポンス時間、スループット、リソース使用効率などを測定・最適化する領域。

    パフォーマンスは、システムがタスクを実行する際の効率性と速度を示します。レスポンス時間(応答速度)、スループット(処理能力)、CPU・メモリ使用率、ネットワーク帯域などの指標で測定されます。パフォーマンステスト、プロファイリング、最適化、キャッシュ、負荷分散などの技法により改善されます。DevOpsでは継続的なパフォーマンス監視と最適化が重要です。

    例: レスポンス時間, スループット, CPU使用率, 負荷テスト
    実行性能 最適化 監視 品質属性
  • 冗長化

    (じょうちょうか) Redundancy 初級
    システムの重要な構成要素を複数配置し、単一障害点を排除すること。可用性向上、障害耐性強化を目的とする設計手法。

    冗長化は、システムの可用性と信頼性を向上させるため、重要なコンポーネントを複数用意する設計戦略です。サーバー冗長化、データベース レプリケーション、ネットワーク経路の複数化、ストレージの RAID 構成などがあります。Active-Active、Active-Standby、N+1 冗長化などの構成があり、コストと可用性のバランスを考慮して設計されます。クラウド環境では複数のアベイラビリティゾーンを活用します。

    例: サーバー冗長化, DB レプリケーション, 複数 AZ, RAID
    可用性 障害耐性 信頼性設計 単一障害点排除
  • 環境の一貫性

    (かんきょうのいっかんせい) Environment Consistency 初級
    開発、テスト、本番環境を可能な限り同一にすること。環境起因の問題を排除し、予測可能なデプロイを実現する原則。

    環境の一貫性は、「開発環境で動作するものは本番環境でも動作する」を実現する重要な原則です。Infrastructure as Code、コンテナ化、設定の外部化、同一バージョンのミドルウェア使用などにより実現されます。「うちの環境では動く」問題の排除、デプロイリスクの軽減、効率的なテスト、トラブルシューティングの簡素化を可能にします。

    例: コンテナ化, IaC, 設定外部化, バージョン統一
    環境管理 予測可能性 リスク軽減 デプロイ
  • インシデント管理

    (インシデントかんり) Incident Management 初級
    システム障害や異常事象の発生から解決までのプロセス管理。迅速な対応、影響範囲の特定、根本原因分析、再発防止を実施。

    インシデント管理は、ITサービスの中断や品質低下への対応プロセスです。検知、分類、優先度付け、割り当て、調査、解決、クローズの流れで進行します。インシデント管理者、エスカレーション手順、コミュニケーション計画、ポストモーテム(振り返り)が重要な要素です。ITIL フレームワーク、SLA(Service Level Agreement)、オンコール体制と密接に関連します。

    例: 障害対応, エスカレーション, ポストモーテム, オンコール
    障害対応 プロセス管理 迅速復旧 継続改善
  • 可視性

    (かしせい) Visibility 初級
    システムの状態、プロセス、メトリクスを見える化すること。ダッシュボード、ログ、監視により運用状況を透明化。

    可視性は、システムとプロセスの現状を誰でも理解できる状態にすることです。ダッシュボード、メトリクス、ログ、アラート、レポート、プロセス図表などにより実現されます。問題の早期発見、データドリブンな意思決定、チーム間のコミュニケーション改善、学習促進、継続的改善を支援します。DevOpsの「測定」原則の基盤となる重要な概念です。

    例: ダッシュボード, メトリクス, ログ, レポート, 透明性
    見える化 透明性 データドリブン 早期発見
  • 標準化

    (ひょうじゅんか) Standardization 初級
    ツール、プロセス、形式を統一すること。効率性向上、保守性向上、学習コスト削減、品質の一貫性を実現する組織活動。

    標準化は、組織内でツール、プロセス、フォーマット、命名規則、コーディング規約などを統一する実践です。学習コストの削減、チーム間移動の容易化、保守性向上、品質の一貫性、自動化の推進を可能にします。一方で、イノベーションの阻害や硬直化のリスクもあるため、適切な範囲と柔軟性のバランスが重要です。DevOpsツールチェーン、CI/CDパイプライン、監視システムなどで特に重要です。

    例: ツール統一, コーディング規約, 命名規則, プロセス統一
    統一 効率化 品質一貫性 保守性
  • 知識共有

    (ちしききょうゆう) Knowledge Sharing 初級
    チームメンバー間で技術知識、経験、ベストプラクティスを共有すること。ドキュメント化、勉強会、ペアプログラミングなどで実施。

    知識共有は、個人が持つ技術知識、経験、問題解決方法をチーム全体の資産にする重要な活動です。技術ドキュメント、Wiki、勉強会、ライトニングトーク、ペアプログラミング、コードレビュー、ポストモーテム、ランブック作成などの方法があります。属人化の解消、チーム能力向上、学習文化の醸成、イノベーション促進を実現し、DevOpsにおける継続的学習の基盤となります。

    例: Wiki, 勉強会, ドキュメント, ペアプログラミング, 経験共有
    学習文化 チーム成長 属人化解消 継続学習
  • ワークフロー

    (ワークフロー) Workflow 初級
    作業手順や業務プロセスの流れ。タスクの順序、条件、担当者、承認プロセスなどを定義し、効率的な作業実行を支援。

    ワークフローは、特定の目標達成のために必要なタスクの順序と流れを定義したものです。DevOpsでは、コード変更からデプロイまでの CI/CD ワークフロー、インシデント対応ワークフロー、変更管理ワークフローなどがあります。自動化、並列処理、条件分岐、承認ステップ、エラーハンドリングを組み込むことで、効率的で信頼性の高いプロセス実行を実現します。

    例: CI/CD ワークフロー, GitHub Actions, 承認プロセス, 自動化
    プロセス 自動化 効率化 タスク管理
  • リソース管理

    (リソースかんり) Resource Management 初級
    CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークなどのITリソースを効率的に配分・監視・最適化すること。コスト削減と性能向上を両立。

    リソース管理は、限られたITリソースを最適に活用してコスト効率と性能を両立させる実践です。CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク帯域などの使用量を監視し、必要に応じてスケールイン・スケールアウト、リソース制限、優先度制御を行います。クラウド環境では従量課金制のため、適切なリソース管理が直接的なコスト削減につながります。コンテナ、仮想化、オートスケーリングが重要な技術です。

    例: CPU監視, メモリ管理, オートスケーリング, コスト最適化
    効率化 コスト削減 性能最適化 監視

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