CI/CD~仮想ネットワーク|クラウド・仮想化用語-応用1

IaaSやサーバレスコンピューティングなどクラウド・仮想化用語の詳細説明-1

このページに含まれる単語は以下の通り。
CI/CD,IaC,Kubernetes,NFV,VMスナップショット,エッジコンピューティング,オーケストレーション,クラウドファースト,コンテナレジストリ,サーバコンソリデーション,システム冗長化,シンプロビジョニング,ゾーン,デプロイメントモデル,ハイパースレッディング,マイクロサービス,ライブマイグレーション,仮想デスクトップ,仮想ネットワーク
これらの用語について分かりやすい詳しい説明を掲載しています。

CI/CD
継続的インテグレーションと継続的デリバリーのプロセス
CI/CD(Continuous Integration and Continuous Deployment)は、継続的インテグレーションと継続的デプロイの略で、ソフトウェアの品質を保ちながら迅速なリリースを行う開発手法です。自動テストやデプロイにより、開発速度が向上します。
IaC
インフラをコードで管理・構築する手法
IaC(Infrastructure as Code)は、インフラ構成をコードで管理する手法で、手動設定によるミスを減らし、環境を一貫して再現できます。クラウドでの運用やスケーラビリティが求められる場面で重要です。DevOpsに欠かせない技術です。
Kubernetes
コンテナのオーケストレーションを行うプラットフォーム
Kubernetesは、コンテナ化されたアプリケーションを自動的にデプロイ・管理するオープンソースのプラットフォームです。スケーリングや負荷分散が簡単に行え、大規模なアプリケーション運用に向いています。クラウドネイティブで広く活用されています。
NFV
ネットワーク機能を仮想化する技術
NFV(Network Functions Virtualization)は、ネットワーク機能を仮想化し、専用ハードウェアに依存せずに提供する技術です。従来のネットワーク装置の代わりにソフトウェアでネットワーク機能を実現することで、柔軟性と効率が向上します。
VMスナップショット
仮想マシンの状態を保存する機能
VMスナップショットは、仮想マシンの現在の状態を保存し、後で同じ状態に戻せる機能です。システムの変更やアップデート前にスナップショットを作成し、問題が発生した場合に復元できます。バックアップやテストで活用されます。
エッジコンピューティング
データ処理をデータ発生源の近くで行う技術
エッジコンピューティングは、データ処理をデータ生成の近くで行う技術で、クラウドへの依存を減らし、遅延を最小化します。IoTデバイスや産業機器でリアルタイム性が求められる場面で利用されます。クラウドと連携することも多いです。
オーケストレーション
複数のサービスやコンテナを自動的に管理すること
オーケストレーションは、複数のITリソースやサービスを自動で調整し、効率的に運用する管理手法です。Kubernetesなどが代表的で、コンテナやクラウドリソースの自動スケーリングや負荷分散を実現します。ITインフラの運用管理に役立ちます。
クラウドファースト
新規システムをまずクラウドで検討する戦略
クラウドファーストは、システム構築の際にクラウドサービスを優先的に利用する戦略です。初期投資を抑え、スケーラビリティや可用性を確保しやすくなります。多くの企業が採用している戦略で、柔軟なITインフラ構築に寄与します。
コンテナレジストリ
コンテナイメージを保存・配布するリポジトリ
コンテナレジストリは、コンテナイメージを保存・管理するためのサービスです。開発者はレジストリから必要なイメージを取得し、簡単にコンテナをデプロイできます。Docker HubやGoogle Container Registryが広く利用されています。
サーバコンソリデーション
複数のサーバを仮想化して集約すること
サーバコンソリデーションは、複数のサーバを統合し、ハードウェアの使用効率を高める手法です。仮想化技術を用いて、複数のサービスを一つの物理サーバで稼働させることで、コスト削減や管理の簡素化が可能です。
システム冗長化
システムを複数用意して故障に備えること
システム冗長化は、システムの信頼性を高めるために、同じ機能を持つ機器や回線を複数用意する手法です。障害発生時に別のシステムが自動的に稼働し、サービスの継続性を保ちます。重要なインフラにおいて不可欠な対策です。
シンプロビジョニング
必要になったときにリソースを割り当てる手法
シンプロビジョニングは、ストレージを仮想的に割り当て、必要な分だけ実際の容量を使用する手法です。これにより、ストレージの無駄を減らし、効率的に容量を利用できます。特に大規模データセンターでのコスト削減に役立ちます。
ゾーン
クラウドデータセンター内の物理的に分離された場所
ゾーンは、クラウド環境でサーバやデータを配置する地理的エリアを指し、可用性と耐障害性を高めるために利用されます。各ゾーンは独立しており、障害発生時も他のゾーンでサービスを維持できます。Google CloudやAWSで広く採用されています。
デプロイメントモデル
クラウドサービスの提供形態(パブリック、プライベートなど)
デプロイメントモデルは、アプリケーションを実行する際の配置方法やアーキテクチャのパターンを指します。単一サーバでの実行やクラウド分散型、オンプレミスとのハイブリッドなど、目的や要件に応じて適したモデルを選びます。
ハイパースレッディング
一つのCPUコアで複数のスレッドを同時実行する技術
ハイパースレッディングは、Intelが開発した技術で、1つのCPUコアで同時に2つの処理を行えるようにする機能です。これにより、1つの物理コアが2つの論理コアとして動作し、処理能力が向上します。特に、マルチタスクや並列処理が多い環境で効果を発揮し、パソコンの応答性が改善されます。ただし、すべてのソフトウェアで効果が出るわけではなく、対応するアプリケーションで最大の効果を発揮します。
マイクロサービス
小さなサービスの集合でシステムを構築するアーキテクチャ
マイクロサービスは、大規模なアプリケーションを小さな独立したサービス(マイクロサービス)に分割し、それぞれが独立して開発・運用される設計手法です。各マイクロサービスは異なる技術や言語で実装でき、独立してデプロイやスケールが可能です。これにより、開発やメンテナンスが効率化され、迅速な変更が可能です。特に、複雑なシステムに柔軟性を持たせるために利用されます。
ライブマイグレーション
稼働中の仮想マシンを停止せずに別のホストに移行
ライブマイグレーションは、仮想マシン(VM)を停止することなく、別の物理サーバに移行する技術です。システム停止のリスクを最小限に抑え、メンテナンスや負荷分散のために利用されます。移行中もサービスが継続されるため、ユーザーへの影響が少なく、データセンターやクラウドでのサーバ管理に有用です。
仮想デスクトップ
デスクトップ環境を仮想化して提供するサービス
仮想デスクトップは、デスクトップ環境をサーバ上で実行し、ユーザーがリモートからアクセスする技術です。ユーザーは自分の端末からインターネット経由で仮想デスクトップに接続し、業務を行います。これにより、データの一元管理ができ、端末の紛失によるデータ漏洩リスクが減少します。企業でのリモートワーク支援に役立ちます。
仮想ネットワーク
仮想化技術で構築されたネットワーク環境
仮想ネットワークは、物理的なネットワーク機器を使用せず、ソフトウェアでネットワークを構築する技術です。クラウド環境などで利用され、柔軟にネットワークを設定・変更できます。ネットワークの拡張や分離が容易で、セキュリティ管理も効率的に行えるため、企業のクラウド活用で広く採用されています。