制御コード~論理和回路|情報I用語-コンピュータとプログラミング4

相対パスや戻り値など共通テスト対策の情報I用語

「コンピュータとプログラミング」分野の頻出用語を網羅しました。このページに含まれる単語は以下の通り。

制御コード,制御装置,制御文,静的モデル,絶対パス,絶対参照,線形探索,選択構造,相対パス,相対参照,探索アルゴリズム,中央処理装置,低水準言語,動的モデル,二分探索,入力装置,配列,発光ダイオード,否定回路,否定論理積回路,否定論理和回路,比較演算子,物理モデル,分岐構造,文法エラー,変数,補助記憶装置,戻り値,乱数,例外処理,論理エラー,論理モデル,論理回路,論理積回路,論理和回路

情報Iの共通テストや高校の定期テスト対策に、これらの重要語句について分かりやすい詳しい説明を掲載しています。

制御コード
特別な動作を指示するコード
文字列やデータの中で特定の動作を指示するために使われるコードです。たとえば、改行を示す「\n」やタブを示す「\t」が制御コードです。
制御装置
コンピュータ全体の動きを管理する装置
入力や演算、出力などの各装置の動作を制御する部分です。たとえば、CPU内の制御ユニットが制御装置に該当します。
制御文
プログラムの流れを制御する文法
条件分岐や繰り返し処理を実現するための文法です。たとえば、if文やfor文が制御文に該当します。
静的モデル
時間による変化を考慮しないモデル
ある時点での状態を固定的に表現するモデルです。たとえば、建築物の設計図や構造分析が静的モデルに該当します。
絶対パス
ファイルやフォルダの場所を示す完全な経路
ルートディレクトリから目的のファイルやフォルダまでのすべての階層を示す経路です。たとえば、「C:\Users\Documents\file.txt」が絶対パスです。
絶対参照
セルの位置を固定して指定する方法
セルの位置を固定して指定し、コピーしても参照先が変わらない方法です。たとえば、「$A$1」は絶対参照の形式です。
線形探索
データを順番に調べる探索方法
リストや配列を先頭から順番に調べ、目的のデータを探す方法です。たとえば、名前リストから特定の名前を見つける際に使われます。
選択構造
条件に応じて処理を分岐させるプログラム構造
条件を評価して異なる処理を実行するプログラムの構造です。たとえば、if文やswitch文が選択構造です。
相対パス
現在の場所から見たファイルやフォルダの経路
現在のディレクトリを基点として、目的のファイルやフォルダまでの経路を示します。たとえば、「..\Documents\file.txt」が相対パスです。
相対参照
セルの位置を相対的に指定する方法
セルの位置を基準となるセルからの距離で指定する方法です。たとえば、「B2」から「C2」を参照すると、1列右のセルが参照されます。
探索アルゴリズム
二分探索、線形探索:特定のデータを見つけ出す方法
データ集合から目標となる要素を探す手法です。線形探索はデータを1つずつ調べる方法で、二分探索はデータが整列されている場合に半分に分けて効率的に探索する方法です。たとえば、電話帳で名前を探すのに似た方法です。
中央処理装置
コンピュータの中核となる処理装置
「CPU(Central Processing Unit)」のことを指し、データの計算や制御を担当します。たとえば、IntelやAMDのプロセッサが中央処理装置に該当します。
低水準言語
ハードウェアに近いプログラミング言語
機械語やアセンブリ言語など、ハードウェアの動作に近い命令を記述する言語です。たとえば、CPU命令を直接記述するアセンブリ言語が低水準言語です。
動的モデル
時間による変化を表現するモデル
システムや事象の時間的な変化を考慮して表現するモデルです。たとえば、交通流シミュレーションや気象予測モデルが動的モデルです。
二分探索
データを半分に分けて効率的に探す方法
データが昇順または降順に並んでいる場合、中央の値と比較して探索範囲を半分に絞る方法です。たとえば、電話帳で特定の名前を探す際に使われます。
入力装置
データをコンピュータに伝える装置
人間が入力した情報をコンピュータに送るための装置です。たとえば、キーボードやマウス、タッチスクリーンが入力装置です。
配列
複数のデータをまとめて扱う仕組み
同じ種類のデータを1つの変数として扱える構造です。配列を使えば、複数のデータを効率的に管理できます。たとえば、テストの点数を格納する配列を作れば、「点数[0]」で最初の点数、「点数[1]」で次の点数を参照できます。
発光ダイオード
光を放つ半導体素子
「LED」とも呼ばれ、効率的なエネルギー消費で光を放つ素子です。たとえば、デジタル時計や車のテールランプに使用されます。
否定回路
入力信号を反転させる論理回路
「NOT回路」とも呼ばれ、入力が1のとき出力が0、入力が0のとき出力が1になる回路です。たとえば、信号の反転処理に使用されます。
否定論理積回路
AND回路の出力を反転させた回路
「NAND回路」とも呼ばれ、すべての入力が1のときだけ0を出力し、それ以外は1を出力する回路です。たとえば、基本的な論理演算に広く利用されます。
否定論理和回路
OR回路の出力を反転させた回路
「NOR回路」とも呼ばれ、どれか1つの入力が1であれば0、すべての入力が0のとき1を出力する回路です。たとえば、特定の条件下でのみ動作する回路に使用されます。
比較演算子
値を比較するための演算子
2つの値を比較し、その関係を評価するために使用される演算子です。たとえば、「==」(等しい)や「!=」(等しくない)が比較演算子です。
物理モデル
現実の物体を模した具体的なモデル
実際の物体やシステムを縮小や簡略化して再現したモデルです。たとえば、建築物の縮尺模型や飛行機の風洞試験モデルが物理モデルです。
分岐構造
条件によって異なる処理を実行する構造
条件に基づいてプログラムの処理を複数の方向に分ける構造です。たとえば、条件に応じて別々の処理を実行するif-else文が分岐構造です。
文法エラー
コードの書き方が間違っているエラー
プログラムの構文やルールに違反しているため、コンピュータが正しく解釈できないエラーです。たとえば、「if文」に閉じカッコが抜けている場合が文法エラーです。
変数
データを一時的に保存する箱のようなもの
プログラム内で使用されるデータを保存するための領域です。変数には名前がつけられ、数値や文字などを格納できます。たとえば、「score」という変数に100を保存すれば、後から「score」を参照して100を取り出せます。
補助記憶装置
長期間データを保存する記憶装置
ハードディスクやSSDなど、電源を切ってもデータが保持される記憶装置を指します。たとえば、保存した写真や動画を保持する外付けHDDが補助記憶装置です。
戻り値
関数やメソッドが返す結果
関数やメソッドの実行結果として返されるデータです。たとえば、「sum(2, 3)」が実行されると戻り値は「5」になります。
乱数
ランダムな値を生成する数値
プログラム内でランダムに生成される数値のことです。たとえば、サイコロの出目をシミュレーションする際に乱数を使います。
例外処理
try-catch構文:エラー発生時の動作を指定する仕組み
プログラムでエラー(例外)が発生した際に、処理を中断せずに適切な対応を行う仕組みです。tryブロックで通常の処理を記述し、catchブロックでエラー時の処理を記述します。たとえば、ファイルが見つからない場合にエラーメッセージを表示するのが例外処理です。
論理エラー
プログラムの動作が意図と異なるエラー
コードは正しい文法で書かれているが、期待した結果が得られないエラーです。たとえば、「+」の代わりに「-」を使った計算で誤った結果が出る場合が論理エラーです。
論理モデル
概念や構造を抽象化して表現するモデル
実際のシステムやデータの論理的な構造を示すモデルです。たとえば、データベース設計で使われるER図が論理モデルに該当します。
論理回路
デジタル信号を処理する回路
0と1の信号を入力として、特定の論理演算を行う電子回路です。たとえば、コンピュータの基本動作を支えるAND回路やOR回路が論理回路です。
論理積回路
すべての入力が1のとき出力が1になる回路
「AND回路」とも呼ばれ、すべての入力信号が1のときのみ1を出力する回路です。たとえば、条件がすべて満たされた場合に動作するシステムに使われます。
論理和回路
どれか1つの入力が1のとき出力が1になる回路
「OR回路」とも呼ばれ、いずれかの入力信号が1のときに1を出力する回路です。たとえば、複数の条件のうち1つでも満たせば動作する装置に使用されます。