マルウェアや公開鍵暗号方式など共通テスト対策の情報I用語
「情報社会の問題解決」分野の頻出用語を網羅しました。このページに含まれる単語は以下の通り。
フィンテック,フェイクニュース,プライバシー,プライバシーマーク,プライバシー保護,プロバイダ責任制限法,ボット,マイナンバー,マルウェア,モラルとマナー,ユーザ ID,ランサムウェア,リスクアセスメント,ワーム,ワンクリック詐欺,暗号化,意匠権,基本四情報,共通鍵暗号方式,個人識別符号,個人情報,個人情報保護,個人情報保護法,公開鍵暗号方式,公表権,産業財産権,残存性,氏名表示権,実用新案権,商標権
情報Iの共通テストや高校の定期テスト対策に、これらの語句について分かりやすい詳しい説明を掲載しています。
フィンテック |
金融とITを融合した技術やサービス |
「Financial Technology」の略で、IT技術を活用して金融サービスを効率化・革新することを指します。たとえば、キャッシュレス決済やオンライン融資がフィンテックの一例です。 |
フェイクニュース |
虚偽の情報を意図的に広めたニュース |
事実に基づかない誤った情報をニュースの形式で拡散することです。これにより、誤解や混乱を招き、社会的なトラブルを引き起こす場合があります。たとえば、偽の医療情報が広まり、それを信じた人が誤った対処をしてしまうことなどが例として挙げられます。 |
プライバシー |
個人の私生活や秘密を守る権利 |
他人に知られたくない個人の情報や生活を保護する権利です。たとえば、自分の住所や電話番号が他人に公開されないようにすることがプライバシー保護の一例です。 |
プライバシーマーク |
個人情報保護が認められた事業者に与えられるマーク |
個人情報の適切な管理と保護を行っていると認定された事業者が取得できるマークです。このマークは、利用者が安心してサービスを利用できる基準となります。たとえば、オンラインショップや企業のウェブサイトでプライバシーマークを見かけることがあります。 |
プライバシー保護 |
個人情報を守るための取り組み |
個人の名前や住所、電話番号など、プライバシーに関する情報を第三者に漏洩させないようにすることです。たとえば、ウェブサイトが暗号化通信(HTTPS)を導入することでユーザーの情報を守るのがプライバシー保護です。 |
プロバイダ責任制限法 |
インターネット上のトラブルにおける責任を制限する法律 |
インターネットのプロバイダ(接続事業者)の責任を適切に制限し、被害者救済のために必要な情報開示を求める法律です。たとえば、匿名の誹謗中傷に対して、投稿者情報の開示請求を行う際に適用されます。 |
ボット |
自動的に作業を行うプログラム |
一定のタスクを自動で実行するプログラムで、正当な用途と不正用途があります。たとえば、検索エンジンのクローラーやスパムメールの送信がボットに該当します。 |
マイナンバー |
個人を特定するための番号制度 |
日本で導入された12桁の個人番号で、税金や社会保険などの行政手続きで使用されます。たとえば、所得税の確定申告でマイナンバーを提出する必要があります。 |
マルウェア(ウイルス、スパイウェア、ランサムウェア) |
悪意を持つソフトウェアの総称 |
コンピュータやネットワークに被害を与える目的で作られたソフトウェアのことです。ウイルスはデータを破壊し、スパイウェアは情報を盗み、ランサムウェアはデータを人質に金銭を要求します。たとえば、ランサムウェアが感染するとファイルが暗号化され、復元に金銭を要求されます。 |
モラルとマナー |
社会的ルールと礼儀作法 |
モラルは社会のルールや倫理観、マナーは日常生活での礼儀作法を指します。特に情報社会では、情報の正しい利用と他人への配慮が求められます。たとえば、ネット上で誹謗中傷をしないことがモラルに基づく行動です。 |
ユーザID |
システムで個人を識別するための識別子 |
システムやサービスにログインする際に使用される個人を特定するための識別情報です。たとえば、メールアドレスや独自に設定した文字列がユーザIDになります。 |
ランサムウェア |
データを人質に金銭を要求する不正プログラム |
感染したデバイス内のデータを暗号化し、解除するための金銭を要求するマルウェアです。たとえば、企業のサーバーがランサムウェアに感染し、業務停止に追い込まれるケースがあります。 |
リスクアセスメント |
リスクを評価して対策を検討する作業 |
システムや情報資産に対するリスクを分析し、その影響度や発生可能性を評価するプロセスです。これにより、適切なセキュリティ対策を講じることができます。たとえば、データ漏洩のリスクを評価し、暗号化を導入するケースが該当します。 |
ワーム |
自己増殖して拡散するマルウェア |
他のファイルに感染せずにネットワークを通じて自己増殖し、被害を広げるマルウェアです。たとえば、ネットワーク全体に広がりシステムの負荷を増大させるものがワームの一例です。 |
ワンクリック詐欺 |
クリックだけで料金を請求する詐欺 |
ウェブサイトやメールでリンクをクリックさせ、それだけで不当に料金を請求する詐欺行為です。たとえば、「無料動画」を装ったリンクをクリックした後、請求画面が表示されるのがワンクリック詐欺です。 |
暗号化 |
データを第三者に読まれないよう変換する技術 |
データを特定のアルゴリズムで変換し、許可された人だけが元に戻せるようにする技術です。たとえば、メールの内容を暗号化して安全に送信することが暗号化の例です。 |
意匠権 |
製品のデザインを保護する権利 |
商品の形状、模様、色彩などのデザインを保護するための権利です。たとえば、特徴的な家具や家電のデザインを無断で模倣されないように意匠権で守ります。 |
基本四情報 |
個人情報の中でも特に重要な4つの情報 |
氏名、性別、生年月日、住所の4つの情報を指します。これらは特定の個人を簡単に識別できるため、厳重な管理が必要です。たとえば、会員登録時に入力する情報が該当します。 |
共通鍵暗号方式 |
1つの鍵を共有してデータを暗号化する方式 |
暗号化と復号に同じ鍵を使用する方式です。鍵を事前に安全に共有することが課題となります。たとえば、ファイルを暗号化して共有する場合に使われます。 |
個人識別符号 |
個人を識別するための符号 |
指紋、顔認証データ、パスポート番号など、個人を特定するために用いられる符号を指します。これらの情報は個人情報保護法の対象となります。たとえば、スマートフォンの指紋認証データが個人識別符号です。 |
個人情報 |
特定の個人を識別できる情報 |
名前、住所、電話番号、メールアドレスなど、特定の個人を識別できる情報を指します。たとえば、会社の顧客名簿に記録された名前や連絡先が個人情報に該当します。 |
個人情報保護 |
個人情報を安全に管理するための仕組み |
名前、住所、電話番号など、個人を特定できる情報を適切に扱い、第三者への漏洩や不正利用を防ぐ仕組みです。たとえば、ウェブサービスに登録する際、信頼できるサイトを利用することや、強力なパスワードを設定することが個人情報保護の一例です。 |
個人情報保護法 |
個人情報を適切に扱うための法律 |
個人情報の利用や管理に関するルールを定めた法律です。不正な利用を防ぎ、個人のプライバシーを守ることを目的としています。たとえば、企業が顧客データを無断で第三者に提供することはこの法律で制限されます。 |
公開鍵暗号方式 |
2つの鍵を使う暗号化の仕組み |
公開鍵と秘密鍵の2つの鍵を使用してデータを暗号化・復号化する方式です。公開鍵で暗号化し、対応する秘密鍵で復号化します。たとえば、ウェブサイトのSSL/TLS通信で使用されます。 |
公表権 |
著作物を公開するかどうかを決める権利 |
著作者が、自身の著作物を公表するかしないかを決定できる権利です。たとえば、未完成の小説を公開しないことを決めるのが公表権の一例です。 |
産業財産権 |
産業に関連する知的財産を保護する権利 |
特許権、意匠権、商標権、実用新案権など、産業に関する知的財産を総称して産業財産権といいます。たとえば、新しい技術やデザインを産業財産権で保護することが該当します。 |
残存性 |
情報が一度発信されると消えにくい性質 |
インターネット上の情報が、一度発信されると完全に削除するのが難しい特性を指します。たとえば、不適切な投稿が拡散され続ける問題が残存性の例です。 |
氏名表示権 |
著作物に著作者名を表示する権利 |
著作物に自身の名前を表示するかどうかを決める権利です。たとえば、小説を出版する際に本名ではなくペンネームを使用することが氏名表示権に該当します。 |
実用新案権 |
小さな技術改良を保護する権利 |
既存の技術に改良を加えた小規模な発明を保護するための権利です。たとえば、工具の使いやすさを改善するアイデアを実用新案権で保護します。 |
商標権 |
ブランド名やロゴを保護する権利 |
商品の名前やロゴ、スローガンなどを保護するための権利です。たとえば、有名な企業のロゴを無断で使用されるのを防ぐために商標権が活用されます。 |