データマイニングやビッグデータなど共通テスト対策の情報I用語
「情報通信ネットワークとデータの活用」分野の頻出用語を網羅しました。このページに含まれる単語は以下の通り。
データの可視化,データの種類,データベース,データベース管理システム,データマート,データマイニング,データモデル,データ型,テーブル,テキストマイニング,デフォルトゲートウェイ,トップレベルドメイン,ドメイン名,トランザクション,トランスポート層,トレーサビリティ,ネットワークインターフェース層,ノイズ,パーセンタイル,ハイパーリンク,パケット,パケット交換方式,バス,ハブ,バブルチャート,パリティビット,ピアツーピアシステム,ヒストグラム,ビッグデータ,ビュー表,ファイルサーバー,フィールド
情報Iの共通テストや高校の定期テスト対策に、これらの重要語句について分かりやすい詳しい説明を掲載しています。
データの可視化 |
データをグラフや図で表現する手法 |
複雑なデータを直感的に理解しやすくするために、グラフや図表で表現することです。たとえば、売上の推移を折れ線グラフにしたり、分布をヒストグラムにすることがデータの可視化に含まれます。 |
データの種類 |
定量データ、定性データ:データを数値と属性で分類したもの |
定量データは数値で表せるデータ(例: 身長や売上)、定性データは属性や特徴を表すデータ(例: 性別や色)です。たとえば、アンケート結果で「満足度(数値)」は定量データ、「好きな色(属性)」は定性データに該当します。 |
データベース |
データを管理・保存する仕組み |
大量のデータを効率的に管理し、必要なときにすぐ利用できるように保存する仕組みです。たとえば、オンラインショッピングの購入履歴や会員情報はデータベースに記録されています。 |
データベース管理システム |
DBMS:データベースを操作・管理するソフトウェア |
データベースの作成、更新、検索、削除などを効率的に行うためのソフトウェアです。代表的なDBMSには、MySQL、PostgreSQL、Oracleなどがあります。たとえば、ウェブアプリのユーザー情報管理に使用されます。 |
データマート |
特定の目的に特化した小規模なデータ集 |
特定の部門や目的に応じてデータを抽出・整理した小規模なデータ集です。これにより、効率的な分析が可能になります。たとえば、営業部門が売上データを分析する際に利用するのがデータマートです。 |
データマイニング |
大量のデータからパターンを見つける技術 |
膨大なデータを分析し、傾向や規則性を見つける手法です。たとえば、購買データから消費者の嗜好を分析することがデータマイニングです。 |
データモデル |
階層型、ネットワーク型、リレーショナル型:データを構造化して整理する方法 |
データの構造や関連性を定義する方法です。階層型は木構造、ネットワーク型はグラフ構造、リレーショナル型は表形式でデータを管理します。たとえば、リレーショナルモデルは現在最も一般的です。 |
データ型 |
データの種類を指定する形式 |
データベースで管理するデータの種類を指定するための形式です。文字列型(VARCHAR)、数値型(INT)、日付型(DATE)などがあります。たとえば、名前を保存するフィールドには文字列型を、価格には数値型を使用します。 |
テーブル |
データを整理するための表 |
データベース内で情報を保存するための表形式の構造です。行と列で構成され、それぞれレコードとフィールドと呼ばれます。たとえば、社員名簿を管理するテーブルには「名前」「部署」などの列があります。 |
テキストマイニング |
テキストデータから有用な情報を抽出する技術 |
大量のテキストデータを解析し、隠れた傾向やパターンを見つける手法です。たとえば、SNSの投稿から世論を分析する際に利用されます。 |
デフォルトゲートウェイ |
外部ネットワークへの接続を担当する装置 |
異なるネットワーク間のデータのやり取りを仲介する役割を持つデバイスや設定です。通常、ルーターがデフォルトゲートウェイとして機能します。たとえば、家庭内ネットワークからインターネットに接続する際に利用されます。 |
トップレベルドメイン |
ドメイン名の最上位の部分 |
「.com」や「.jp」など、ドメイン名の最後に付く部分で、その用途や地域を示します。たとえば、「example.com」の「.com」がトップレベルドメインです。 |
ドメイン名 |
インターネット上の住所を表す名前 |
IPアドレスに対応する人間が理解しやすい名前で、ウェブサイトやメールアドレスに使われます。たとえば、「example.com」がドメイン名です。 |
トランザクション |
一連の処理をまとめた単位 |
データベースで複数の操作を1つのまとまりとして扱う処理単位です。全ての操作が成功するか、全て取り消すかを保証します。たとえば、銀行の送金処理で「口座から引き落とし」と「別口座への入金」をまとめて処理するのがトランザクションです。 |
トランスポート層 |
データの正確な送受信を管理する層 |
通信データを分割し、エラーなく送受信する役割を持つ層です。たとえば、TCPやUDPがトランスポート層のプロトコルです。 |
トレーサビリティ |
データや製品の追跡可能性 |
情報や製品の履歴を記録し、いつ、どこで、何が行われたかを追跡する能力です。たとえば、食品の生産から販売までを追跡するシステムが該当します。 |
ネットワークインターフェース層 |
物理的な接続を管理する層 |
データを物理的な通信路に送る役割を担う層で、デバイス間の接続を扱います。たとえば、EthernetやWi-Fiがこの層に該当します。 |
ノイズ |
雑音と同義 |
通信やデータ処理で生じる不要な信号やデータです。たとえば、画像処理で発生するピクセルの乱れがノイズです。 |
パーセンタイル |
データの順位を百分率で示す指標 |
データを小さい順に並べ、特定の百分位に位置する値を指します。たとえば、90パーセンタイルは全データの上位10%に入る値を意味します。成績や健康診断の結果でよく使われます。 |
ハイパーリンク |
ウェブページ間を結ぶリンク |
クリックすることで別のウェブページやファイルに移動できる仕組みです。たとえば、青い文字で表示されるURLがハイパーリンクに該当します。 |
パケット |
データ通信の最小単位 |
ネットワーク上でデータを送受信する際に、分割された小さな単位のデータのことです。一つのファイルやメッセージを複数のパケットに分けて送信し、受信側で再構築します。たとえば、ウェブページを表示する際、データはパケット単位で送られます。 |
パケット交換方式 |
データを小分けにして送信する通信方式 |
データを小さな単位(パケット)に分割し、送受信する方法です。たとえば、インターネット通信はパケット交換方式を採用しています。 |
バス |
コンピュータ内部でデータをやり取りする経路 |
CPU、メモリ、周辺機器間でデータをやり取りするための通信経路です。たとえば、データバスやアドレスバスがコンピュータ内部で使用されます。 |
ハブ |
複数のデバイスを接続するネットワーク装置 |
ネットワーク内でデータの送受信を仲介し、複数の機器をつなぐ役割を持つ装置です。たとえば、オフィスのLAN環境で使用されるスイッチングハブが該当します。 |
バブルチャート |
データを気泡バブル:で表現したグラフ |
3つの変数を縦軸、横軸、バブルの大きさで表現する可視化方法です。たとえば、売上(縦軸)、時間(横軸)、利益(バブルサイズ)を同時に表示します。 |
パリティビット |
データ転送時に誤りを検出するためのビット |
データの正確性を確認するために、送信データに追加される1ビットの情報です。偶数パリティや奇数パリティを使い、通信エラーの検出に利用されます。 |
ピアツーピアシステム |
対等な端末同士で通信するシステム |
サーバーを介さず、端末同士が直接データを共有するネットワーク形態です。たとえば、ファイル共有ソフトがピアツーピアシステムを利用しています。 |
ヒストグラム |
データの分布を視覚化する棒グラフ |
データを一定の範囲ごとに分類し、その頻度を棒グラフで表したものです。分布の特徴や偏りを一目で把握できます。たとえば、テスト点数の分布を示すためにヒストグラムを作成します。 |
ビッグデータ |
膨大な量のデータを活用する技術や概念 |
インターネットやIoTデバイスなどから集められる膨大なデータを指します。これを分析することで、マーケティングや医療、交通管理などさまざまな分野で活用されています。たとえば、SNSの投稿データを分析して消費者の行動パターンを予測するのはビッグデータの活用例です。 |
ビュー表 |
仮想的に作られたデータベースの表 |
元のテーブルのデータを基にクエリ結果を保存する、実体のないテーブルです。たとえば、特定の条件に合致するデータを常に表示する表です。 |
ファイルサーバー |
ファイルを共有するためのサーバー |
ネットワーク上でファイルを保存・管理し、複数のクライアントが共有できるようにするサーバーです。たとえば、社内で共有ドキュメントを管理する際に利用されます。 |
フィールド |
テーブルの列に該当するデータ項目 |
テーブルの列を表し、データの種類や項目を示します。たとえば、社員名簿テーブルの「名前」「部署」「電話番号」などがフィールドに該当します。 |