ルーティングテーブルやロードバランサなど応用ネットワーク用語の詳細説明-4
このページに含まれる単語は以下の通りです。
ポート番号,ホップ数,マルチホーミング,ユニバーサルプラグアンドプレイ,ルーティングテーブル,ルーティングプロトコル,ロードバランサ,ワイヤレスセンサネットワーク,物理層,無線メッシュネットワーク
これらの用語について20語ずつ分かりやすい詳しい説明を掲載しています。
ポート番号 |
アプリケーションを識別するための番号 |
コンピュータがネットワークを介して通信する際に利用する識別番号で、各アプリケーションごとに割り当てられています。たとえば、ウェブサーバーには通常「80」や「443」ポートが使われます。ポート番号は通信先のサービスを特定するために重要で、ファイアウォールやルーターでのトラフィック管理にも利用されます。適切に管理することで、セキュリティ向上にも寄与します。 |
ホップ数 |
データが目的地に到達するまでの中継回数 |
データが送信元から宛先までに通過するルーターや中継機器の数を示します。ホップ数が多いほど、遅延やエラーのリスクが増えるため、経路の最適化が求められます。ルーティングプロトコルによってはホップ数を基準に最適な経路を選択する場合もあり、ネットワークの効率的な運用に欠かせない指標となります。 |
マルチホーミング |
複数のネットワーク接続を持つこと |
1つのネットワークが複数のインターネットプロバイダ(ISP)に接続することで、冗長性と信頼性を高める技術です。万一の接続障害が発生した際に、別の経路を通じて通信が維持されるため、サービスの可用性が向上します。特に、企業ネットワークで高い信頼性が求められる場合に導入されています。 |
ユニバーサルプラグアンドプレイ |
ネットワーク機器の自動設定を行うプロトコル(UPnP) |
デバイスがネットワークに接続されると、自動的に設定が行われ、通信が可能になる技術です。特に家庭用ルーターやスマートホームデバイスで多用され、設定が簡便化されますが、セキュリティリスクもあるため、使用する際には注意が必要です。利便性と安全性のバランスが求められます。 |
ルーティングテーブル |
パケット転送の経路情報を保持するテーブル |
ルーターやネットワーク機器に格納されているデータで、宛先に向かうための最適な経路を示します。ルーティングテーブルにはIPアドレスやネットワークマスクなどの情報が含まれ、経路の最適化に役立ちます。適切に管理されていないと通信効率が悪化するため、定期的な更新が必要です。 |
ルーティングプロトコル |
ルータ間で経路情報を交換するプロトコル |
ネットワーク間でデータを効率的に転送するための経路情報を共有する規約です。OSPFやBGPなど、異なるネットワーク環境や規模に応じたルーティングプロトコルが存在し、最適な通信経路を選択するために使用されます。プロトコルの選択は、ネットワークの規模や要件に基づいて行われ、安定した通信に貢献します。 |
ロードバランサ |
負荷を複数のサーバに分散する装置やソフトウェア |
複数のサーバに負荷を分散し、システムの処理能力を向上させるための装置またはソフトウェアです。アクセスが集中するWebサイトやオンラインサービスで用いられ、システムの安定性と可用性を高めます。ロードバランサによって、ユーザーが快適にサービスを利用できる環境が整備され、サービス停止のリスクが軽減されます。 |
ワイヤレスセンサネットワーク |
センサーが自律的に通信するネットワーク(WSN) |
複数のセンサーデバイスが無線通信を通じてデータを収集し、モニタリングや制御を行うネットワークです。温度や湿度、振動などのデータを取得し、遠隔での監視が可能になります。特に環境モニタリングやスマートシティのインフラで使用され、センサーの小型化や低消費電力化が進んでいます。 |
物理層 |
OSI参照モデルの第1層 |
OSI参照モデルの第1層で、データを物理的に送受信する役割を担います。ケーブルや電波を介してビット単位でデータを伝達し、接続の物理的な特性(信号の電圧、周波数など)に依存します。物理層の品質が通信の安定性や速度に影響を与えるため、適切なインフラ設計が重要です。 |
無線メッシュネットワーク |
ノード同士が多段接続する無線ネットワーク |
各デバイスが互いに接続し合うことで、ネットワーク全体の範囲を広げる無線ネットワークの形式です。1つのデバイスが通信障害を起こしても他の経路で通信が継続されるため、安定した接続が可能です。特に広範囲なエリアで安定した通信が求められる環境で利用されます。 |